2025年10月17日公開の映画
『おーい、応為』を、
初日に観てきました。

大河ドラマ『べらぼう』のおかけで
この時代のビジュアルに
どっぷりとのめりこむようになり(笑)
5月ごろからずっと楽しみにしていて、
自分のブログでも「これは絶対に観る!」
と書いていたぐらい期待していた作品。
葛飾北斎の娘・応為(お栄)を
主人公に据えた映画で、
主演は長澤まさみさん。
もうこの時点で期待値は
ぐんと上がっていたんですよね。
価値や想いを
言葉だけで伝えきれない
もどかしさに悩んでいる人を救う。
「話す」「書く」だけじゃなく
「えがく」を加えた
伝える技術の新常識をつくる。
イラストプレゼン講師
かわしりみつはるです。
映画が始まってまず感じたのは、
独特の空気の感というか、
画面から伝わってくる
江戸庶民の生活感でした。
江戸の長屋が舞台ということもあり、
どこか埃っぽくて、彩度の低い光景が続きます。
美しさとはまた違った
「暮らしの匂い」が感じられて、
そこにいる人物たちのリアルが
じわじわと伝わってきました。
葛飾応為ってどんな人?
◤❖ 不器用でちょっとズボラ ❖◢
・家事は極端に苦手
・針仕事も不得意
・部屋は散らかし放題でも絵の才能だけは群を抜いていて、
情熱は誰よりもまっすぐ。自分の感覚を信じて筆を走らせる姿こそが
応為の魅力。#応為のヒミツ #おーい応為
10月17日(金)公開 pic.twitter.com/uh33yiDZAI— 映画『おーい、応為』10月17日(金)公開 (@oioui_movie) October 15, 2025
冒頭でいきなり
北斎の家に出戻ってきた応為
「しばらく世話になるぜ!」
といって20年に及ぶ
北斎と応為の親子のやりとりは、
時には淡々と静かに、
時には荒っぽくて、
でもどこか愛情がにじんでいて。
とにかく、
絵を描くシーンより
何かを黙々と食べているか、
怒鳴り合っているか、
寝てるか・・・
という印象の場面が多かったですw
正直、ときどき
「今、僕は何を見せられているんだろう・・・」
と問い続けるタイミングは何度もありますw
そういう生々しさの中で、
少しずつ描かれる二人の関係性には、
ただただ見守りたくなるような
温度がありました。
いろんな人が
いろんな受け取り方をするだろうな。
ひとつ残念だったのが
映画館内、隣の席のおじさんの
寝息がうるさかった・・・💦
━━━━━━━━━━━
■□■ 応為の暮らし ■□■
━━━━━━━━━━━🖌️旦那と喧嘩、実家へ出戻る
応為「こっちが見限ってやったのさ」
北斎「やるじゃねーか」#おーい応為
❖10月17日(金)公開❖ pic.twitter.com/XV5Vvh790g— 映画『おーい、応為』10月17日(金)公開 (@oioui_movie) September 12, 2025
作品との関りでは、
応為の『夜桜美人図』や
『吉原格子先之図』を描くシーンが登場します。

明かりの描写を見出していく過程が
とても幻想的で、思わず引き込まれました。
静かな空間の中で光を探し、
そこに彼女自身の感性がじわりと
浮かび上がってくるような、
そんな世界を垣間見ました。
ただ、作品が完成してもすべてが
北斎の家の中で完結してしまっていて、
絵が外の世界へ羽ばたいていくような
広がりはあまり感じられなかったのが、
少し残念だったかもしれません。
その絵が世間にどう影響を与えていったのか、
その“その後”も少しだけ覗いてみたかったなぁと。
で、ここで気づいたんですが、
やっぱり人間って、
どうしても過去の作品と
比較しちゃうんですよ(笑)。
「絵で世界は変わるのか?」という問いが
一貫してあったし、
応為の絵師としての貪欲な探求心がとても
生々しく魅力的に描かれていて。
その印象が強かったからこそ、
登場人物の絵との向き合う描かれ方は
つい並べて見ちゃいましたね。
描いてるより、
食ってるシーンの方が
多かった気がするw
でも、それぞれの作品に、
それぞれの温度と呼吸があるなぁと、
観終わってからしみじみ思いました。
というわけで今回の作品は、
まるで葛飾さん家をそっと覗いてきたような、
不思議で静かな、貴重な時間でした。
そしてもう一つ、
余談のようでいて楽しみなのが、
現在放送中の大河ドラマ『べらぼう』にも、
いよいよ葛飾北斎となる勝川春朗が登場です!
なんと演じるのは
野生爆弾のくっきーさん!
\新PR動画公開/
瑣吉、春朗、貞一登場!
揺れる歌麿の心、そして写楽へ…#大河べらぼう 今後の展開をまとめた2分PRを公開しました🎥🦊ネタバレ注意です🦊#津田健次郎 #くっきー! #井上芳雄 pic.twitter.com/3gvDAmwQK4
— 大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」日曜夜8時 (@berabou_nhk) October 17, 2025
このキャスティングには驚きましたが、
想像のはるか上を飛び越えてきた感じがして、
正直めちゃくちゃ楽しみです。
どんな破天荒な北斎が見られるのか、
今からワクワクしています。
<開催日程>
2025年10月26日(日)13:30~16:00
2025年11月 3日(月)19:30~22:00
2025年11月 5日(火)19:30~22:00
※講座の内容は全て同じになります。
| アートディレクター&イラスト思考®講師 河尻 光晴 (かわしりみつはる) |
|
| 住所 | 愛知県名古屋市 |
|---|---|
| 定休日 | 土・日・祝日 |