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『鎌倉殿の13人』三谷幸喜さんが似絵を使った背景

ブログ

 

 

 

9/25に放送された

大河ドラマ『鎌倉殿の13人』にて

 

 

後鳥羽上皇が“似絵”に興じる姿が

演出として描かれた事が

ビックリ嬉しく

 

 

昨日はそれをネタに

ブログを描きました。

 

 

『鎌倉殿の13人』後鳥羽上皇の特技がまさかの似顔絵?!

 

 

価値や想いを
言葉だけで伝えきれない
もどかしさに悩んでいる人を救う。

「話す」「書く」だけじゃなく
「えがく」を加えた
伝える技術の新常識をつくる。

イラストプレゼン講師
かわしりみつはるです。

 

今回放送された

『鎌倉殿の13人』第37話は

“謎の副題”が話題にななり

 

 

その伏線回収に多くの視聴者は

注目していたようですが、

 

 

脚本の三谷幸喜さんは

それ以外にも様々な伏線を

張ってこられてたんだな~

という事を感じました。

 

 

 

 

昨日取り上げた

後鳥羽上皇の「似絵」のシーンでも

 

三谷幸喜さんの

「似顔絵」に対するこだわりや想い

 

のようなものを

僕なりに感じるところがあったので

 

今日はそこについてお話します。

 

 

 

 

 

 

 似顔絵と三谷幸喜さん

後鳥羽上皇が似絵を披露するシーンは

 

不穏な空気を醸しながらも

ちょっとコミカルな演出で

とっても味のあるシーンでしたが

 

 

 

 

 

『鎌倉殿』では

似顔絵を使った演出は以前にもあって

 

 

木曽義仲追討時の

鎌倉方の各武将の性格が現れた

報告書を手にする源頼朝のシーン

 

(第16話「伝説の幕開け」より)

ざっくりした報告文の中に

和田義盛の“自画像”入り書状に対して

 

 

頼朝が

「絵は可愛いのだが“可愛さ”は求めておらぬ」

と一蹴してしまうという・・・・

 

 

イラストプレゼン講師としては

ちょっと残念な想いで見届けた

エピソードがありました・・・冷や汗 (顔)

 

 

 

 

という具合に、

 

 

三谷さんはちょいちょい

絶妙なテイストのイラストや似顔絵を

ぶち込まれるようですが、

 

 

 

実は、三谷さん自身も、

さかのぼる事一年半前、

 

 

『鎌倉殿』キャスト発表をされる時に

自ら似顔絵を描いて

プレゼンテーションされてます!

 

 

正式な俳優名・女優名は伏せたまま

絶妙なテイストの似顔絵を描かれるという

 

 

めちゃくちゃニクイ演出を

こんな企画段階から仕掛けられていて、

期待感を煽ってくれています。

 

 

 

 

 

上記三名は、

劇中ではすでに退場しているキャストですが、

誰を紹介しているかわかりますか?

 

 

あ!

ドラマを見てる方は

Twitterのハッシュタグで
答えはバレバレですねwww

 

 

ドラマ観てないからわからないよ~

という方は

コチラでチェックしてくださいね↓
https://www.nhk.or.jp/kamakura13/cast/12.html

 

 

 

 

でも、

答えを知ると「あー!」と
思わず声を出したくなる

絶妙な似せ具合だと思いませんか?

 

 

三谷さんの

「似顔絵」パフォーマンス

お見事です!!

 

 

こんな事をされているので

 

 

『鎌倉殿』脚本の中に

微妙なイラストや似顔絵のシーンが

ぶち込まれてくるのも納得できるし

 

 

 

三谷さんによる

壮大な似顔絵の伏線回収

といってもイイかもしれませんw

(考えすぎかな?w)

 

 

 

 

ところで、みなさん中には

ここで気になってる方も

いるかもしれませんが、

 

 

 

え?!三谷幸喜さん

似顔絵も描けるの???

 

って思いますよね?w

 

 

 

 

 

そうなんです、

 

実は三谷さんは

今回単に思いつきのネタで

描いているのではなく、

 

ずーっと前から似顔絵が好きで

 

 

その似顔絵を繋げることができる

重要人物が一人います。

 

 

 

 

 

 

 伝説の似顔絵師・和田誠氏

 

三谷さんの著書やコラムには

よくご本人の似顔絵が

掲載されています。

 

 

 

とてもシンプルで愛嬌のある感じのイラスト

ご覧になったこともある方もいるんじゃないでしょうか?

 

 

 

 

この似顔絵を手掛けたのがこの方

和田誠氏(1936~2019)

https://wadamakoto.jp/

 

 

イラストレーター、グラフィックデザイナーであり

そのほかにも装丁家や映画監督、エッセイスト、

作曲家、アニメーション作家、アートディレクターなど

さまざまな顔を持ち、ありとあらゆる創作を

世に送り出している万能の人

 

 

そもそも「イラストレーター」を

職業として世に認めさせた、

広告・出版・エンタメの神様です。

 

 

 

 

 

なので、和田さんが手掛ける似顔絵も

様々な広告や週刊誌の表紙、

メディアに登場していったことで

 

「似顔絵」の価値も世に広がっていきました。

 

 

 

子どもの頃に観た

『怪盗ルビィ』の小泉今日子さん似顔絵は

本当印象的で、僕にとっては“神絵”ですね。

 

 

 

 

 

 

 

世の中にありとあらゆる

創作を手掛けて来られた

 

そんな、多才な和田さんの

生き方や仕事に対する姿勢は

 

 

三谷さんの憧れでもあったそうで

和田さんの訃報を受けて

こんなコメントを残されています。

 

和田誠さんを悼む 三谷幸喜氏「ずっと和田さんのような人になりたいと…」
 ▼イラストレーター山藤章二氏 いろいろなタイプの作品を描くのではなく「ソフィスティケート(洗練)された」作風という一枚看板で通ってきた。それは生まれ持った資質… – スポーツニッポン新聞社の公式サイト(www.sponichi.co.jp)。

 

 

 

 

 

著書やコラムのお仕事で
和田さんと三谷さんは関わりながら

ある意味素敵な師弟関係だったんでしょうね。

 

 

 

三谷さんの似顔絵が

和田さんの影響を受けているだろうから

そのあたりのお話も聴いてみたいですね。

 

 

 

 

和田誠さんの奥様は

料理研究家の平野レミさん

 

(Twitterより)

 

『鎌倉殿』後半戦に突入したこの夏に

NHKの料理番組で三谷さんと共演されています。

 

 

 

 

 

大河の脚本に「似絵」を盛り込んだ想い(推測)

 

和田さんの著書に

『似顔絵物語』(1998)というエッセイがあります。

 

 

 

 

 

 

 

似顔絵の描き方を指南している本ではなく

 

和田さんの生き方、考え方が綴られていて

似顔絵師として、クリエーターとして、人間として

様々な指針を示してくれます。

いつも僕の傍に置いてある一冊です。

 

 

この本の中では

似顔絵の歴史にも触れていて

 

 

 

話題の(笑)「似せ絵」というキーワードも登場してきます。

 

 

 

なので、三谷さんが今回『鎌倉殿』で

似絵のシーンを持ってきたのも

 

 

脚本づくりの取材の中で知った歴史背景だったわけではなく、

博識な和田さんとの交流の中で、

仕入れていた雑学だったんじゃないかなと思います。

 

 

和田さんへのリスペクトを含め

似顔絵好きのこだわりや想いが

込められてるんじゃないかと

 

勝手に考察してしまいましたw

 

 

 

もしかしたら、

後鳥羽上皇が書いた似顔絵

 

 

このゆる~い感じw

 

実は三谷幸喜さんが
自ら描いた似顔絵だったら
面白いね~!(そうあって欲しいです!)

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに

 

大河ドラマ好きで芸能界通の

松村邦洋さんのYoutubeでは

 

第37話の後鳥羽上皇の似絵の件にも

触れられていましたが、

 

もう一人の似顔絵の巨匠
山藤章二さんの

お名前は出されてたものの

 

和田誠さんついては

一切触れられてなかったので

意外でした。

(ちょっと二ヤリ猫2

 

 

逆に僕の考察に希少性があって

ちょっと嬉しかったりします^^

 

 

 

 

ま、三谷さんが

本当はどう考えて

あの脚本にしたのかなんて

わかんない事ですけどねw

 

 

 

 

オンライン講座情報はコチラから↓↓↓

(★画像をクリックすると案内ページに飛びます)

 

 

 

 


お問い合わせ

アートディレクター&イラスト思考®講師
河尻 光晴 (かわしりみつはる)
住所 愛知県名古屋市
定休日 土・日・祝日

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イラストプレゼン講師

                                               
名前河尻 光晴
住まい愛知県
出身岐阜県

Profile

教育出版社の商品開発を経て、 中小企業のマーケティングやブランディングのツール企画制作に携わる。
担当したクライアントは述べ600社以上。

ライフワークとして似顔絵師としても活動しており、2015年からイラストの技法を使った研修やセミナーを開始。
講師活動と共に、教材開発・コンテンツ開発も行っている。

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