5分の紙芝居が、教室の空気を変えた話

 

 

イラストプレゼンマスター講座の受講者さんで

特別支援学級を担当されている先生から、

 

嬉しい報告をもらいました♪

 

「国語の授業の導入で、

　5分だけ紙芝居を

　やってみたんです！」

 

 

使われたのは、

手描きのシンプルな紙芝居。

 

テーマは

「読書習慣を身につけると、どんな力が育つのか」

というモノ。

 

 

 

 

生徒さんたちの「国語嫌い」を何とかしたい！

という想いから、この紙芝居は、

 

イラストプレゼンマスター講座

ADVANCEコースの課題として

作ったものを、

そのまま授業で実践したものでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

たった5分の紙芝居が起こした奇跡

 

 

言葉の受け取り方や

感じ方の違いからくる、

伝わりにくさについては、

 

 

特別支援学級の

現場にいる先生たちから、

よく耳にする話です。

 

 

これは特別支援に限ったことではなく、

私たち誰もが日常の中で経験していることで、

 

特別支援学級では、

その違いが見えやすい場面が多い、

という印象です。

 

 

 

 

 

音や言葉の量に敏感な子、

急な展開が苦手な子、

気持ちの切り替えに時間がかかる子。

 

「どういう伝え方したらいいのか・・・？」

 

というのは先生にとって

日常的な課題として抱えられてます。

 

 

 

だからこそ、

 

この紙芝居の取り組みは

とても明確でした。

 

 

 

伝えたい内容を詳しく

説明することよりも、

 

まずは安心して注目してもらうこと、

視線を向けてもらうこと。

 

 

 

どんなに大切な

メッセージや正論でも、

 

相手に「聞く耳」がなければ

届きません。

 

さらに、

その場は聞いていたとしても、

心に留まらなければ

行動にはつながりません。

 

 

 

今回先生が授業の最初に

“仕掛けた5分間”

 

・紙芝居という「始まりが分かる形」
・手描きの、情報を詰め込みすぎないイラスト
・そこにいる棒人間

これが出てきただけで、

教室の空気がふっとやわらいだそうです。

 

 

また、

紙芝居やイラストが

伝わるツールになっていることで、

 

先生がどこか楽しそうに、

いきいきと話しているように見えたそうです。

 

伝えよう！説明しよう！分かってもらおう！

・・・で力を入れているのではなく、

 

 

「読書って、こんなところがいいんだよ」

 

という魅力を、自分の言葉で、

自然に語っているその姿から、

 

「読書の良さを教えたい」というより、
「自分が感じている読書の魅力を、ちゃんと届けたい」

 

そんな思いが、

にじみ出ていたのではないかと感じました。

 

巧みな話術ではなく

温かみのある手作りの紙芝居ツールによってね！

 

 

 

この5分間の紙芝居プレゼンをきっかけに、

読書の話にふれる中で、

子どもたちは自分から

本を手に取るようになったそうです！！

 

 

 

強制された学習ではなく、
「ちょっと見てみようかな」

という小さな選択。

 

 

この日以降、

 

 

その小さな積み重ねの中で、
これまで漠然と、ガチガチに固まっていた
「国語は嫌い」「国語は苦手」という気持ちが、

少しずつ、少しずつ解きほぐされ

「嫌いだから無理」という壁が低くなり

 

 

その変化は、表情や姿勢、

言葉の端々にも表れていたそうです。

 

 

結果として、

国語の成績が伸びた子もいました。

 

 

興味を持つ。
自分で選ぶ。
苦手意識がゆるむ。

 

その先に、

成績の変化がついてきた。

 

そんな順番で起きた

5分の紙芝居がおこした

成果といえますね！！

 

 

また先日、

学期末に振り返りを

書いてもらったところ、

 

 

「国語が嫌い」と

書いた子は一人もいなかったそうです！

 

「成績がすごく上がった！」

「3学期はがんばります」

という前向きな言葉が並び、

 

 

先生曰はく

「1学期と比べ、本当みんな変わりました！！！」って^^

 

 

 

 

 

視覚で伝える技術を活かすことで、

 

どうすれば生徒さんたちが安心して

話を聞いいてくれるかを考える着く出す

工夫が、日常的に生まれたこと。

 

 

そして、その工夫が、

きちんと生徒さん一人ひとりに

届いていた素敵な取り組みになりました。

 

 

 

 

そこに、

棒人間やイラスト表現が

支えになったことは、

本当に嬉しい報告でした。

 

 

 

 

 

 

イラストは、上手に描くことを重視するのではく
聞き手への配慮を、目に見える形にする技術です。

何もなしで話し始めるより、
シンプルな手描きの一枚があるだけで、

伝える場の空気は確実に変わります。

 

 

5分の紙芝居が、

学びの入口をやさしく開いた。

 

そんな、静かだけれど

確かなエピソードでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

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