価値や想いを
言葉だけで伝えきれない
もどかしさに悩んでいる人を救う。
「話す」「書く」だけじゃなく
「えがく」を加えた
伝える技術の新常識をつくる。
イラストプレゼン講師
かわしりみつはるです。
「絵が描けない」
「絵が苦手」
という意識が先行してしまい
「描く」ということに壁や
何らかのトラウマのようなものを
お持ちの方には
共通した思考傾向があって
それはズバリ
絵を描く
=感性で描く
それが出来なければ
絵やイラストは描けない・・・
という思い込みが
強いんじゃないかなというのを
常に感じています。
描ける描けないだけでなく、
美術館に行き、
世間で称賛されていたり
有名な画家さん絵を観ても
「何が凄いのか、
よくわからない・・・・」
って自分の“感性のなさ”に
落ち込んだりすることがあって
自分の日常に
「絵を描く」ことが
入ってくるなんてありえない・・・
遥か遠い世界のよう
思えてしまうことさえ
あるかもしれません。
ただ、
このブログに
たどり着いてくださってる方は
そういうの
じゃないはずですよね?
日常の中で想いを伝えたい
カンタンに説明したい
メモのように記録したい
といったときの
サクサクっと描ける
『棒人間』イラストについては
そうした感性は不要です。
お伝えしている事は
形の組み合わせを
パターンで覚える!
であり
コレができるようなってくると
「感性」は後からついてきます。
「単なる組み合わせ」
によって
気持ちや想いがどれだけ
表情豊かに様々なバリエーションで
伝えられるかを
今日は「口の形」だけに
フォーカスして
お伝えしたいと思います。
様々な感情表現や
面白い!かわいい!
と言われるような表現は
すべてセンスや感性で
描かなければならないものではなく
「鉄板のパターン」があるので
それを覚えてしまえば
誰でも“豊かな表現力”は
身につけられます!
なので今日は
実験的にw
ただ「口の形」だけを
機械的に差し替えていくことで
どんな表現の変化が作れるのか?
というのをご紹介します。
それぞれの棒人間を観たとき
また、実際に自分で描いたとき
ご自身がそれぞれの棒人間に対して
どんな受け止め方をしているかも
ぜひ体感してみてください!
それでは行ってみましょう!!
棒人間イラストでは
感情や表情を表す基本は
「眉・目・口」の
形の組み合わせで
描いていく事ができます。
鼻は描かなくても大丈夫^^
コレをベースに喜怒哀楽様々な
感情表現を
“作っていく”ことができます。
あとは、もうちょっと
線を足したりして・・・
こんな風に
ほっぺにチョン!チョン!チョン!
って入れるだけで、
ちょっと温かみ、体温を感じるようになり
さらに可愛いさに深みがでてきます。
では口の形を変えていくと
どんな変化が起こるか
ご紹介していきましょう!!
① 口を「三角形」に差し替える
口角を上げた爽やかなスマイルが描けます。
ポイントは逆三角形の頂点を
アゴの下まで持っていくことですね!
② 口を「四角形」に差し替える
唖然とした表情になり、
整然とした四角形を配置するだけで、
“硬直した気持ち”も読み取れるんじゃないでしょうか?
③ 口を「台形」に差し替える
四角形の延長にある台形は
底辺の長さによって
口角が下がっている様子が表現できます。
「啞然」から「愕然」に変わっていくように
感情の強度も変化していきます。
④ 口を「縦長楕円」に差し替える
「へ~!」という声が聞こえてきそうな
気付きや驚きの表情です。
あくまで私見ですが、
この口の形は『Dr.スランプ』の
アラレちゃんの“ほよよ口”以降
いろんなマンガやイラストで
多用されるようになったような気がしていて
この口の描き方で
キャラの愛らしさを出すというのは
多分、鳥山明先生の“発明”じゃないかなと
勝手に思ってますw
⑤ 口を「横線一本」に差し替える
文字通り「真一文字」に
口をぐっと閉じた表情です。
言いたい事が言えないもどかしさや
言葉を失うほどの戸惑い
などの気持ちが読みとれます。
こんな感じで
眉と目は同じのまま
「口の形」差し替えていくだけでも
様々な感情表現が作れていきます。
棒人間の感情表現は
豊かな感性のあるとかないとかは
全く関係なく
ただ「知っているか、どうか?」
だけのです。
知っていることを
機械的に配置して描いた
棒人間でも
それを観たときに
描いてるときに
どんな変化ありました?
ちょっとでも
「うふ」
「あは」
「面白っ」
「なるほど」
とか感じることがあれば
そこから「描く」にたいする
感性が育まれていきます。
あとはちょっと
「この形を組み合わせたらどうなるかな?」
という好奇心があると
知識を増やしてバリエーションを広げていく
切っ掛けにもなります。
まだまだ、
形の組み合わせは無限にありますからね
形だけじゃなく、
大きさ、長さ、位置
を変えていくだけでも
表現の幅は無限に広がっていきますよ!!
ぜひまずは深く考えすぎずに
楽しんでみてください!
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アートディレクター&イラスト思考®講師 河尻 光晴 (かわしりみつはる) |
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