「聞く力」を引き出す「描く力」

 

 

本や動画などでイラストを学んでも

なかなか現場で実践できない方って

いらっしゃいますよね。

 

 

もうちょっと上手くなってから

現場で使ってみよう・・・って考えつつも

 

 

上手くなった実感がないので

なかなか前に進めない・・・

 

 

 

 

 

でもね、

現場で使う

棒人間やイラストって

 

僕は上手いかどうかは

実は関係ないと思ってまして、

 

 

 

実践できる人、

実践できない人の間には

意識の向け方に差があると

考えてます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「説明する」目的から離れてみよう！

 

 

「絵があるとわかりやすい」

 

これはほとんどの人が

感じている事ですが

 

 

 

 

イラスト＝理解補助の視覚資料

 

としか思ってなくて、

「説明する」ことばかりに

意識が向いている人って、多いんですよね。

 

 

決して間違っているわけではないのですが、

それが“過ぎる”というか“偏ってる”というか

 

「説明できる絵を描かなきゃいけない」

 

というガッチガチ観念に陥ってしまって

手が止まる方を何人も観てきました。

 

結局、「説明」を絵にすることが難しくて

描くこと自体をあきらめてしまう人も少なくありません。

 

 

 

 

 

でも、

イラストは「説明のため」に

描くものではなくて、

 

 

「相手の聞く姿勢をつくる」

ために使うコミュニケーションツール。

 

 

と捉えていらだくと、少し気持ちが楽になり、

「描く」のふだん使い化の一歩が踏み出せます。

 

 

 

この視点に立つと、

絵の上手い・下手なんて関係なくなります。

線一本、丸ひとつでも、

相手の意識を動かす力がある。

 

 

つまり、

イラストには「聞く力を引き出す」

不思議な作用があるんです。

 

 

 

 

同じものを見ると、心がつながる

話が伝わらない原因のひとつは、
話し手と聞き手が“同じものを見ていない”ことです。

 

 

 

 

言葉だけで説明していると、

相手はそれぞれ頭の中で違うイメージを描きます。
それが理解のズレを生む。

 

 

でも、

 

イラストが一枚あるだけで、

自然とみんなの視線が同じ方向に向かいます。

 

僕がよく話す言葉で言えば、

「視線の先は意識の先」。

 

 

 

 

 

 

同じものを見ながら話すと、
話し手と聞き手の意識が

ひとつの場所に集まってくるんです。

 

 

それはまるで、

同じ地図を広げて話しているような感覚。

 

 

 

この状態をつくることこそ、

「聞く力」を引き出す第一歩だと思っています。

 

 

 

 

 

イラストは、

聞く空気をデザインする

 

 

 

実はイラストって、

話す側だけでなく聞く側の

心理にも大きく作用します。

 

 

 

人前で話すとき、

視線が全部自分に集まると緊張しますよね。

 

 

僕もそうでした。

でもイラストを描きながら話すと、

その視線が自然に紙やボードに流れる。

 

 

 

直接見つめられる

プレッシャーが減って、

 

 

話す側もリラックスできるし、

聞く側も安心していられる。

 

 

 

 

 

つまり、

 

イラストは

「聞きやすい空気」

をつくるんです。

 

 

 

 

 

僕自身、

セミナーや講座で

何度もこの効果を実感しています。

 

 

 

絵があるだけで、

場がやわらかくなる。

 

 

 

それだけで、対話の質が

まるで違ってくるんです。

 

 

 

 

イラストが「聞く力」を引き出す三つの理由

 

 

一つ目は、注意を引きつけること。

イラストがあるだけで、人の目は自然とそこに引き寄せられます。
人は視覚的な情報に反応する生き物。
「見たい」と思う気持ちが、「聞きたい」へとつながるんです。

 

 

二つ目は、理解を助けること。

言葉だけでは伝わりにくい抽象的な話も、
イラストを添えると一瞬でイメージ化されます。
理解が深まると、もっと知りたいという気持ちが生まれ、
聞く姿勢が前のめりになっていきます。

 

 

 

そして

三つ目は、心理的な距離を縮めること。

手描きの棒人間やゆるい線には、温かみがあります。
完璧じゃないからこそ、見る人の心をゆるめてくれる。
この「ゆるさ」が、相手の心のガードを下げ、
話を素直に受け取る準備を整えてくれるんです。

 

 

 

「描くこと」は、聞く場を整えること

 

 

僕はいつも思います。

 

絵を描くという行為は、

 

「情報を整理して伝える作業」だけではなく、
「相手の意識を整える配慮」なんだと。

 

 

つまり、

 

描くことで相手の“聞く姿勢”を整えられる。

 

 

そして、その瞬間から

コミュニケーションは一方通行ではなく、
お互いに関わり合う“共創の場”へと変わっていくんです。

 

 

 

 

 

もし次に、

人に何かを説明するときがあったら、

 

相手の意識をどこに向けたいのかを考えて、
そのための“視覚のアンカー”をひとつ置いてみる。

 

丸でも線でも、棒人間でもいい。

あなたが引いたその一線が、
相手の「聞く力」を

そっと目覚めさせるかもしれません。

 

 

イラストは
“聞く空気をデザインするスイッチ”

でもあるんです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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