


僕はイラストや似顔絵を描いていて、
普段から「どう見せるか」
「どんな絵を描くか」に頭を使っています。
でも「棒人間」という描き方を
追求するようになってからは、
ふと気づいたことがあります。
それは、
描いた「絵そのもの」よりも、
「どう描いたか」にこそ、
“面白さ”が宿っているってこと。
価値や想いを
言葉だけで伝えきれない
もどかしさに悩んでいる人を救う。
「話す」「書く」だけじゃなく
「えがく」を加えた
伝える技術の新常識をつくる。
イラストプレゼン講師
かわしりみつはるです。
たとえば、
僕がセミナーや講座で棒人間を描くとき。
参加者の視線が向けられた
ホワイトボードの前にたったとき、
頭の中でイメージしていたことを、
目の前で線にしていく。
このとき、
描くプロセスの中には、
事前に準備してきたイメージに加えて
ちょっとした迷いとか、ワクワクとか
ひらめきとか、緊張とか・・w
その時の自分の感情が
乗ってくるんです。
それを見ている人たちも、
完成した絵や板書の仕上がり
というよりも、
「その場で描いてる姿」や
「描きながら発したひとこと」などが
あるからこそ、引き込まれて
いくんじゃないかなと感じています。
つまり、プロセス自体が
“説得力”になっているんです。
毎回板書を撮影してますが
自分であとで見ると、
「ああ、あのときはこうだったなぁ~」
って結構思い返せるし、
当時の研修やセミナーの結果だけじゃなく
その時間の中で起こる共感や温度を
感じることができます。
でも今の時代は、
どうしても「正解」や「結果」ばかり求めがち。
スピード重視、答え重視。
でも、それってもったいない。
絵を描くことも学ぶことも
本当に大事なのは、
ゴールにたどり着くまでの
「過程」であり、
「プロセスを楽しむ姿勢」
なんじゃないかなって思うんです。
そして僕たち提供する側も、
そこをもっと楽しめる工夫をしていきたい。
描くプロセスを見せたり、
参加者が一緒に感じられるような空気をつくったり。
完成された美しい絵じゃなくて、
ちょっと不格好でも「一緒に描いた」という体験こそが、
感動につながる。
これからも僕は、
描くことを通じて「伝える」だけじゃなく、
「感じてもらう」「一緒に体験する」ような
時間を届けていきたいと思っています。
みなさんも、
ぜひ「描き方」「描くプロセス」の
面白さに目を向けてみてくださいね。
アートディレクター&イラスト思考®講師 河尻 光晴 (かわしりみつはる) |
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住所 | 愛知県名古屋市 |
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定休日 | 土・日・祝日 |