ここ最近またさらに
医療関係の方とお話する機会や
医療福祉関連の
お仕事をされている方が
イラスト講座を受講してくださる
ケースが増えてきております。
価値や想いを
言葉だけで伝えきれない
もどかしさに悩んでいる人を救う。
「話す」「書く」だけじゃなく
「えがく」を加えた
伝える技術の新常識をつくる。
イラストプレゼン講師
かわしりみつはるです。
以前から
医療・福祉分野で活用できそうな
棒人間のリクエストので
ちょくちょく出ていたのが
車いすに乗っている人
というシチュエーション。
棒人間の「座る」という動作に加えて
背もたれ&車輪のついた椅子というアイテムを
描く必要があるため
かなり複雑な構図です。
イラスト講座の中で
即興でお応えしてきたことはありましたが
車いす・・・・
難しいですよね~
「車いす イラスト」で検索すれば
たくさん出てきますが、
やっぱり複雑・・・
という事で
棒人間的な「車いす」描き方
を探ってみました。
椅子であり、手押し車でもある
複雑な「車いす」の形状を
できるだけシンプルに描くために
“何を描いて、何を描かないか”
という取捨選択することが大切です。
そのために、まず
「棒人間的な車いす」を描くにあたって
一つのルールを決めました。
それは
パイプとタイヤは線だけで表現する
ということです。
いろんな線画重なってしまうと
見ずらい絵になってしまいますので
どこまで「線」で表現できるかを
追究してみます。
※今回のイラストに関しては
いきなりペンでの一発描きは大変ですので
鉛筆による下描きをお勧めします。
① 背シートを描く
まずは四角形の組み合わせです。
左縦線は右縦線よりやや短め
それに合わせて底辺のラインは
若干斜めになっており
少し変形した四角形です。
② 座シートを描く
①の四角形の底辺に合わせるように
平行四辺形を組み合わせ
「座椅子」のような形に描きます。
③ パイプ部分を描く
車いすの基本骨組みとなる
左右のパイプを描きますが
四隅から線をピッ引っ張るだけで
全体像が見えてきます。
「線」で表現するパイプと差別化をするために
グリップ部分は「面」で表現します。
④ 手すりとキャスターを描く
車いすをたらしめる要素として
「手すり」が必要です。
手すりはそのまま前方のキャスターとを
繋げるパイプでもあるため、
そのまま一気に下まで描きます。
⑤ アームサポート・フットサポートを描く
「ひじ掛け」「足掛け」といった方が
わかりやすいですよねw
これも「面」で表現。
「パイプ線」と角度を合わせながら
変形した四角形を加えます。
⑥ タイヤ部分を描く
椅子部分を描いてから
後からタイヤを描く方が
全体のバランスがとりやすいです。
この覚悟からの構図だと
タイヤの〇はかなり「縦長」になりますので
目視で調整しながら描いてみてください。
奥のタイヤは見えそうな部分だけを
描けばOKですので、
無理やり〇を描く必要はありません。
タイヤの厚みを出すために
パイプ線よりも1.5~2.5倍くらいの
太さの線で〇を描くと
“タイヤらしさ”が出ます。
⑦ ハンドリム部分を描く
自転車の表現でもありますが
タイヤ部分の中心から放射状にある
スポークの線を描きたがる人も多いですが
不要です。
その代わりに太線楕円の内側に
一回り小さい細線の楕円を追加することで
「ハンドリム」という
車いす特有のパーツが表現されるので
より“車いすらしさ”が描け、完成です。
最初は線の長さや角度、
全体のバランスを捉えていくことが
やや何度高めですが、
基本的にはシンプルな線と形の
描き足し、描き足しであると
考えていただくと「車いす」も描けます。
これに棒人間をのせてみるときは
まず鉛筆など
後で消すことのできる筆記具で
車いすの全体像を描いて
そこに「座る棒人間」を重ね
かぶった部分が消せるように
下描きと清書をうまく使って
描いてみてください。
後に立ってグリップに手を添える
棒人間がいれば
かなり現場のシチュエーションになりますね!
複雑な構図ですが、
優しいイラストが描けますので
チャレンジしてみてください^^
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アートディレクター&イラスト思考®講師 河尻 光晴 (かわしりみつはる) |
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住所 | 愛知県名古屋市 |
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定休日 | 土・日・祝日 |
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