


僕が日々お伝えしている
「棒人間」は、
極限までシンプルな線で
構成されたキャラクターイラストです。
でも、ただの落書きやラフな線じゃありません。
そこには、「伝える力」や「感情を引き出す力」が
しっかり宿っているんです。
今日は、「線だけで描くこと」について、
ちょっと深掘りしてみたいと思います。
価値や想いを
言葉だけで伝えきれない
もどかしさに悩んでいる人を救う。
「話す」「書く」だけじゃなく
「えがく」を加えた
伝える技術の新常識をつくる。
イラストプレゼン講師
かわしりみつはるです。
実は、この「線だけで伝える」という表現、
昔から日本の絵の中で大切にされてきたものなんですよ。
代表的なのが「鳥獣戯画」。
カエルやウサギたちが遊んだり
相撲したりしてるあの絵巻物も、
ほぼすべてが“線”だけで描かれています。
色も影もほとんど使わず、
動きや感情まで伝わってくる。
こういった「線だけで描く絵」は、
白描画(はくびょうが)と呼ばれ、
日本絵画の伝統的なスタイルなんです。
しかもこのスタイル、
現代のマンガやアニメの源流ともいえ、
僕たちが日常的に目にしている
「線で描く」のルーツともいえます。
そもそも現実世界には、
ものを形作る「線」なんてものは
ありませんよね。
なのに、
現実世界に無いものを
なぜ「線」だけで描くのか?
それは、「線」が
“対象そのもの”をそのまま再現するんじゃなく、
「こう捉えるとわかりやすいよね」っていう、
見る人がスッと受け取れるようにした、
やさしい視点の置きかえなんです。
たとえば辞書の図案が写真じゃなく
線画で描かれていることがあるのも、
そういう理由からのようで、
「これはこういう特徴がありますよ」と、
情報をわかりやすく伝えるには、
シンプルな線のビジュアルが適していることも多いんです。
棒人間は、リアルな人物ではありません。
・・・当たり前なんですが(笑)、
でも、
「考えている人」
「走ってる人」
「悩んでいる人」…
そんな“心の動き”や“シチュエーション”のリアルを
伝えることができる表現です。
線だけで描くからこそ、
見る人の想像力が入ってきて、
そこに“感情”や“メッセージ”が生まれる。
つまり、
棒人間は一つ描くだけでも
「線による物語絵」が紡げるのです。
リアルな再現ではなく、
“伝えたいこと”を最短距離で
届けるための表現。
棒人間みたいに
割り切って描いた絵のほうが、
人はそこに“本物”を
感じることが出来るのは
全ての人にもともと備わっている
“絵で伝える文化”の能力なんじゃないかな。
棒人間はシンプルな線に、
想像力・感情・物語をのせて伝える、
日本的表現の進化形といえるかもしれませんw
だからこそ、セミナーやプレゼン、
アイデアの整理など、さまざまな場面で
「棒人間」が力を発揮します。
「線だけで描く意味」―――――――
それは、ただ「見せるため」ではなく、
「伝えるため」にあるんだということ。
そしてそれが、僕が棒人間で
目指している世界でもあります。
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アートディレクター&イラスト思考®講師 河尻 光晴 (かわしりみつはる) |
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住所 | 愛知県名古屋市 |
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定休日 | 土・日・祝日 |