


2025年6月、
ひとつの時代が静かに幕を下ろします。
NTTドコモが公式に発表したのは、
「ドコモ絵文字」の提供終了。
NTTドコモが1999年から開始した、
携帯電話向けインターネットサービス「iモード」
その中で登場した、小さなアイコンたち。
今後発売されていく携帯端末には
順次搭載されなくなるそうです。
僕は現在、他社キャリアなんだけど
人生で最初に手にした携帯電話は
docomoではあるので
懐かしさと寂しさが入り混じるこのニュースに、
私も思わず「ああ…終わっちゃうんだな」と
しみじみ感じるものがありますねぇ~
価値や想いを
言葉だけで伝えきれない
もどかしさに悩んでいる人を救う。
「話す」「書く」だけじゃなく
「えがく」を加えた
伝える技術の新常識をつくる。
イラストプレゼン講師
かわしりみつはるです。
今でこそ絵文字って当たり前だけど、
30年前は、ようやく携帯でメールが送れるようになった時代
当時はテキストだけがデジタルコミュニケーション手段。
そこに「絵で伝える」ことが入って来た時は、
まさに革命でした!!!
文章だけじゃ伝えにくい、情緒的なニュアンスを
気軽に表現することができるようになり、
多くの人が「絵文字」に助けられたと思います。
明らかに現代人の伝え方が変わりましたよね!
ドコモ絵文字のすごいところは、
たった12×12ピクセルの小さなマスに、
言葉以上のイメージをぎゅっと詰め込んだところ。
文字だけじゃ伝わらなかった「空気感」が、
あの小さなアイコンひとつでバシッと伝わったんです。
今の技術からすれば、時代を感じさせるものですが、
デジタルの世界にもたらした
絵で伝えるコミュニケーションの源泉!!
開発者の栗田穣崇さんはわずか1ヶ月弱で
この176個の絵文字を創ったそうですが、
たった12×12ピクセルの中に、
感情やニュアンスがギュッと詰め込んだことは、
まさにアートの域です!!!
それがやがて世界へと広がり、Unicodeに登録され、
「Emoji」としてAppleやGoogleにも採用。
2016年にはMoMA(ニューヨーク近代美術館)にも展示されるほど、
文化的にも大きな意味を持つ存在になりました。
「文字だけの時代」に風穴を開けたって感じ。
しかも、それが日本発っていうのが誇らしいですよね。
ちなみに12×12pxで
棒人間を描いてみると・・・・
力不足で、スミマセン・・・
って感じですwww
こんな限られた中で
普遍的な表現を開発された
遊び心と挑戦心に、
ただただリスペクトです!!
今ではLINEスタンプやGIF、
アニメーションなど、
デジタルの世界では
絵で伝える技術は当たり前だし
その表現の幅はどんどん広がっています。
その入口を開いてくれたのが、
まさしくドコモ絵文字だったと思うと、
胸が熱くなります。
そして2025年6月、
ドコモ絵文字はその役割を終えることになります。
寂しいけど、これはコミュニケーションの進化の証。
ありがとう、ドコモ絵文字。
あなたの存在は、
僕たちの「伝えたい」という気持ちに
寄り添い続けてくれました。
そしてこれからも、
あなたが拓いてくれた道を歩いていきます。
そして最後にひとこと。
どんなにテクノロジーが進んでも、
それを進化させるのは、
いつだって人間の創造性なのです。
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アートディレクター&イラスト思考®講師 河尻 光晴 (かわしりみつはる) |
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住所 | 愛知県名古屋市 |
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