


先日、体験講座に参加していただいた
受講生さんの中に、日本語教師をしている方がいて、
興味深いお話を伺いました!
※写真はイメージです。
いろいろな話をしている中で、その方が
外国人の生徒さんって
“あげる”
“くれる”
“もらう”
の使い分けに
すごく苦労しているんです。
と話してくれて、
思わず「なるほど~!」と
頷いちゃいました。
それって僕らは
何気に使ってる言葉だけど
日本語の“GIVE&TAKE”の
表現ってじつに奥深く複雑ですよね!
価値や想いを
言葉だけで伝えきれない
もどかしさに悩んでいる人を救う。
「話す」「書く」だけじゃなく
「えがく」を加えた
伝える技術の新常識をつくる。
イラストプレゼン講師
かわしりみつはるです。
普段使ってる僕らからしたら
何てことない言葉たち。
でも、よく考えると、
単純なことじゃないんですよね。
「あげる」「くれる」「もらう」の
使い方は、行為の方向性と、
誰と誰がやり取りしてるかで変わるし、
自分との関係性が絡んでくるから、
はじめて学ぶ人にとっては
なかなか複雑なことかもしれませんね!
「私は彼女にプレゼントをあげた。」
「彼女が私にプレゼントをくれた。」
「私は彼女からプレゼントをもらった。」
こうやって改めて可視化してみると
日本語の「あげる」「くれる」「もらう」は、
物を与える行為と受け取る行為。
そしてその行為における
話し手である「自分」と関係性によって
それぞれの動詞が使い分けられいて
行為の方向性が
理解するポイントっぽいですね~
「あげる」「くれる」「もらう」
という動詞の使い方は
語学の世界では「授受表現」っていうそうですが
そんな日本語の「授受表現」──
調べ始めたら
単なる“もののやり取り”を超えた
感覚が含まれています。
たとえば、「ウチとソト」の文化。
これは日本特有で、
家族や親しい人たちは“ウチ”、
それ以外は“ソト”として扱うんだけど
英語だと両方「gave」で
済んじゃうところが
“自分にとっての近しさ”や“立場”によって
「くれる」「あげる」が使いわけられたり。
相手への敬意+感謝が
セットになってくると
「いただく」
「さしあげる」
「うけらまわる」
「頂戴する」
とか
日本人でさえ
使えこなせないほど、
メチャメチャ語彙が
増えてくるよね!!
日本語って、
同じ「GIVE&TAKE」でも、
相手への気持ちや距離感、
場の空気がギュッと詰まった
“関係性のことば”の
宝石箱ですねw
このブログを描きながら、
ふと頭に浮かんだのが・・・・
バトル系のアニメやマンガで
誰かが言ってそうなセリフ
「腕の一本や二本、くれてやるぜ!」
…これ、
よくよく考えると不思議ですよね?
「くれる」って普通は
「相手が自分に何かしてくれる」時に使うのに、
「くれてやる」は、
自分が相手に与える時に使ってる・・・!
実はこの言い回し、
「くれる」+「やる」の複合表現で、
「くれてやる=恩着せがましくあげる」みたいな、
ちょっと上から目線で
荒っぽいニュアンスが入ってるんですよね〜。
マンガ読んでたら、なんとなくの雰囲気で
正直、スルーしてもイイ話なんですがwww
いや〜、言葉って、感情とか立場とか、
ほんといろんな情報を含んでて、奥が深いですね~
外国の学習者だけじゃなく、
僕たち日本語ネイティブにとっても、
再発見がいっぱいありますね。
さて、あなたは誰に何を
「くれてやり」ますか?(笑)
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アートディレクター&イラスト思考®講師 河尻 光晴 (かわしりみつはる) |
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住所 | 愛知県名古屋市 |
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定休日 | 土・日・祝日 |