


最近ね、棒人間の絵を通して
なんとなく感じてことが、
受講生さんの質問で
「あ~っ、そっか!」
って気づかせてもらった
ことがありました。
何かを伝えたいときって、
つい丁寧に、わかりやすく、
全部説明したくなっちゃう・・・
って、
みなさんにもありませんか?
でもね、
あえて“言いすぎない”ことで、
逆に伝わることもあるんだな〜
って事が、棒人間が教えてくれました!
ちょっと余白を残して、
見る人の想像にゆだねてみる。
それだけで、
ぐっと豊かなやりとりが
生まれたりするんです。
価値や想いを
言葉だけで伝えきれない
もどかしさに悩んでいる人を救う。
「話す」「書く」だけじゃなく
「えがく」を加えた
伝える技術の新常識をつくる。
イラストプレゼン講師
かわしりみつはるです。
先日、セミナーで使った
棒人間のイラスト。
走ってる2人を描いただけの
シンプルな絵なんだけど、
この二人の表情をこんな感じで
いろんな形で差し替えてた時に
受講生さんから
こんな質問が飛んできました。
「これって…2人の間の距離、
同じなんですか?変えてません?」
え!?って思ったんです。
ベースとなる棒人間の全身は
そのまま使いまわしてるので
距離が変わるなんてことは
あり得ないのです。
でもそう質問されてよく見ると
たしかにそう“見えなくもない”ですよね。
皆さんにはどう見えますか?
僕は最初「A」の方が
離れてるように見えてたんだけど、
「B」が離れているっていう人もいた!
面白いですよね!
これね見る人によっても違うようです。
例えば、
「A」が離れているように見えるのは
前の人が「へっへ〜ん♪」って感じで
余裕のある走り、
後ろの人は「待てーーっ!」って
必死なってるから、
この後二人の距離はどんどん離れていく
イメージで感じます。
一方で
「B」が離れているように見えるのは
前の人があまりの追い込まれっぷりに
普段以上の力を発揮していて、
なんか勢いがあるというか…
スピード感が出ててる感じ見えたりもします。
これは、正解・不正解の話ではなく
解釈の違いの面白いところですね!!
表情が違うだけで、
関係性とか空気感とか、
見た人の感じ方って
ガラッと変わるんだな〜って、
あらためて気づかされました。
脳科学の世界では、
脳はいつも「予測」してるって言われてるようです。
調べてみると、
“予測符号化理論(Predictive Coding)”
という学術的な説明もできそうで、
ざっくり言うと…
「脳って、目に見えてる情報を
そのまま受け取ってるんじゃなくて、
“こう見えるはず”って予測しながら、
ズレがあったら調整してる」
って言われています。
棒人間ってシンプルだからこそ、
観る人の思考や心理の奧にある
ストーリーや感情を引き出すんだよね。
だから、描かれてない
「過去」や「未来」まで
自然と想像させてくれるのが
今回の「走る棒人間の距離」
なんだと思います。
まさに“想像力の余白”ってやつですね!!
だから、ちょっとした表情の違いとか、
線の角度とか、そんな小さなことで
観る人それぞれの印象が変わるのも、
ある意味当然なんだよね。
伝えるときって、つい
「ちゃんと説明しなきゃ」
「わかりやすくしなきゃ」
って思っちゃうんだけど、
実は“全部出さない”っていうのも、
すごく大事なテクニックだったりする。
それってつまり、
「相手の想像力を信じて委ねる」ってこと。
棒人間って、まさにその象徴みたいな存在で、
シンプルで余白があるからこそ、
見る人の中に
いろんな物語を想像させてくれます。
で、その物語をお互いにわかちあえると、
ただの情報じゃなくて、
あたたかいやりとりになります。
描きすぎないこと。
説明しすぎないこと。
信じて、ゆだねて、
解釈の違いを楽しむこと。
それが
「伝える技術」
だったりします^^
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アートディレクター&イラスト思考®講師 河尻 光晴 (かわしりみつはる) |
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住所 | 愛知県名古屋市 |
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定休日 | 土・日・祝日 |