イラストで伝える・見せる・考える
誰でも描けるイラスト講座

言語隠蔽効果と棒人間イラストの力

 

 

こんにちは!今回は

 

「言語隠蔽効果」という

 

興味深い心理学の現象についてお話しします。

 

 

 

 

この現象は、私たちが普段あまり意識していないけれど、

日常に深く影響を与えているかもしれません・・・。

 

 

 

価値や想いを
言葉だけで伝えきれない
もどかしさに悩んでいる人を救う。

「話す」「書く」だけじゃなく
「えがく」を加えた
伝える技術の新常識をつくる。

イラストプレゼン講師
かわしりみつはるです。

 

 

 

 

 

言語隠蔽効果とは?

 

「言語隠蔽効果」とは、

 

物や人の特徴を言葉で説明することによって、

実際の記憶が正確さを失ってしまう現象です。

 

 

この理論は1990年にジョナサン・スクーラーと

トーニャ・エングステラー=スクーラーによって提唱されました。

 

https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/001002859090003M?via%3Dihub

 

 

こういう心理学理論に出逢うと

これまでのモヤモヤが晴れてくるので

ゾクゾクしますね!!

 

 

この効果について

できるだけ簡単に説明すると

 

 

物事を言葉で説明しようとすると、実は

かえってその記憶の精度が低下してしまう

 

というものです。

 

 

ある人の顔の特徴を細かく言葉で説明した後、

その顔を正確に思い出すのが難しくなることがあります。

犯罪の目撃者が犯人の顔を言葉で説明すると、

警察が作成する似顔絵が実際の犯人と異なっていたり、

 

複数の人物を写真を見せると、まったく別の人を

犯人だと示すことが起こることが実証されているそうです。

 

 

 

 

誰かの顔を見た直後、

その顔を言葉で説明しようとすると、

 

元々の記憶にあった視覚的な情報は、

伝え手の「言葉」によって歪んでしまい、

 

 

受け手は、その後その人の顔を

正確に思い出すことが難しくなる・・・

 

 

 

 

例えば、人の顔の特徴を「大きな目、短い髪、細い鼻」と

いろいろ言語化して説明したとします。

 

説明するうちに、その特徴を「大きな目」や「細い鼻」という

単純なラベルで処理してしまうため、

 

実際の顔の微妙なニュアンスや他の部分が

記憶から曖昧になってしまいます。

 

 

またこれに、

伝え手の「思い込み」や「固定観念」なども加わってくるから

 

その言葉が本来の視覚情報を

「歪めてしまう」ために起こる現象ともいえますね。

 

まさに先日のブログでも紹介した

「削除」「歪曲」「一般化」の温床ですね・・・!

 

 

思い込む、決めつける棒人間

 

 

 

言葉が視覚記憶を「歪める」とはどういうことか?

 

 

言葉が視覚記憶を「歪める」というのは、

 

 

視覚的に得た情報を言葉で説明しようとすると、

脳がその言語情報に引っ張られてしまい、

元の視覚的な記憶がぼやけたり、

変形されたりしてしまうということです。

 

 

 

言葉を使って何かを説明する際には、

必然的に選択と集中が伴います。

 

つまり、視覚情報の全てを言葉にすることは不可能で、

何を選び、何を省くかの選択が必要になります。

この選択過程で、本来の視覚情報の一部が失われ、

 

記憶が歪んでしまうのです。

 

 

 

言語は便利なツールですが、

観たもの、体験したこと、感じたことなど

必ずしも情報を正確に伝えるものではありません。

 

 

これが「歪める」という現象の背景です。

 

 

この現象は、顔の記憶だけに限らず、

 

僕たちが感じる色や味、香りなどの

非言語的な感覚にも影響を与えます。

 

 

 

言語隠蔽効果を克服するための棒人間イラストの可能性

 

 

さて、この言語隠蔽効果を知った上で、

棒人間イラストの有効性を考えてみましょう。

 

 

棒人間イラストは、そのシンプルさゆえに、

言語に頼らずに直感的な理解を促すことができ

言葉で説明することによって生じる

「歪み」を回避する助けになります。

 

 

 

例えば、感情を説明する場合、

言葉では「悲しい」「嬉しい」「驚いた」といった

抽象的なラベルがつかわれ、

 

本来は具体的で豊かな情報を

単純化してしまいます。

 

しかしながら、

 

棒人間イラストでは顔の表情や体の動きで、

言葉では表現しにくい微妙な感情のニュアンスを

視覚的に伝えることができます。

 

 

このため、見た人は自分の感覚に基づいて

感情を捉え、より深く理解できるようになります!

 

 

 

 

棒人間イラストは

この「言語隠蔽効果」に起因する

コミュニケーションの問題を緩和します。

 

 

言葉ではなく、シンプルな線と形で

感情やアクションを表現することにより、

視覚情報を直感的に捉え、

記憶の歪みを最小限に抑える。

 

 

 

職場や教育現場での

コミュニケーションの場では

 

このような視覚ツールを用いて

より直接的かつ効果的に情報を伝える術が

ますます求められてくるでしょう!

 

 

 

 

 

まとめ

 

今日は「言語隠蔽効果」についてお話をしました。

 

言葉が僕たちの記憶や感覚に無意識に影響を与え、

時に視覚的な記憶を歪めるという興味深い現象です。

 

 

この貴重な概念を認識して

 

言葉では表現しきれない感覚や記憶を、

棒人間イラストを通じて新たな視点で捉えることで、

より豊かなコミュニケーションを

皆さんが手にしていただけたら嬉しいです!

 

 

 

 

 

 

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住所 愛知県名古屋市
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イラストプレゼン講師

                                               
名前河尻 光晴
住まい愛知県
出身岐阜県

Profile

教育出版社の商品開発を経て、 中小企業のマーケティングやブランディングのツール企画制作に携わる。
担当したクライアントは述べ600社以上。

ライフワークとして似顔絵師としても活動しており、2015年からイラストの技法を使った研修やセミナーを開始。
講師活動と共に、教材開発・コンテンツ開発も行っている。

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