ここ数年、
コミュニケーションのひとつとして
「描く」という行為の可能性を探究し、
いろいろ試してきています。
だからといって、
言葉や文章を置き去りに
したいわけではありません。

言葉や文章が大切なもの
だという前提は、
ずっと変わっていません。
でなきゃ、
ブログは毎日描きませんwww
これまでずっと、
言葉を選び、紡ぎ
文章を組み立てながら、
どうすれば伝わるのかを
考えてきました。
ただ、
その中で感じてきたのは、
文字だけでは、どうしても
伝えきれない場面がある、
ということでした。
価値や想いを
言葉だけで伝えきれない
もどかしさに悩んでいる人を救う。
「話す」「書く」だけじゃなく
「えがく」を加えた
伝える技術の新常識をつくる。
イラストプレゼン講師
かわしりみつはるです。
棒人間は、
言葉の代わりじゃありません。
言葉を置き換えるものでもありません。
言葉に寄り添う存在だと考えています。

顔と点と線だけのシンプルな形は、
文字や文書を読む側の
ストレスや負担、迷いや警戒を
静かに軽減させてくれます。
言葉で表現された
情報やメッセージを読む前に、
「こんな感じの話なんだな」
「この人、敵じゃなさそうだな」
そんな安心の前置きをつくってくれます。
その状態で文章を読むと、
同じ言葉でも、
受け取り方が変わるんです。
棒人間が生み出した
行間や余白があるから、
見た人は気持ちとリンクさせる
“余裕”が生れます。

また棒人間は、
特定の“誰か”を描いていません。
男でも女でもない
年齢も立場も決まっていない
だからこそ、
見る人はそこに
自分の気持ちを重ねられるんです。
言葉だけだと説明になってしまうことも、
棒人間がそばにいるだけで、
「感じてもらえる話」になる。

これは、
イメージと感情と言葉が連携して
言葉が届きやすい環境を
整えているだけなんです。
仕事の現場でも同じです。
指示文や説明文を
全部イラストにしよう!
なんて話じゃありません。

意外と最初からこれを狙って
棒人間を描きたがる初心者さんが多いのですが、
実は「説明するためのイラスト」は
できなくはないけど、
めちゃくちゃハードルが高いのです
だから、最初の入り口として
(でも永久的なノウハウ)
僕は「説明する棒人間」ではなく
読むことを「促す棒人間」を勧めています。

その情報入口や、メッセージのとなりに
ちょっとした棒人間がいるだけで、
空気がやわらぐ。
「ちゃんと読んでみよう」
「この人の話、聞いてみよう」
そんな気持ちが生まれる。
書類や文章はそのまま、
受け取ってもらえる状態を先につくる。
それが、
誰もが再現しやすい
棒人間の役割&機能です。
自分で棒人間を描くということは、
ラクをすることでも、
手を抜くことでもありません。
むしろ、
「自分の言葉に、最後まで責任を持つ」
という姿勢に近いと思っています。
だから、自分の線で伝える。
そこに、伝え手の誠実さが宿ります。
棒人間は、
アート作品じゃありません。
文字や文章と同じで、
使ってこそ意味がある道具です。
最初はぎこちなくていい。
線が歪んでいてもいい。
発する言葉だって、
最初から完璧じゃなかったはずです。
何度も使ううちに、
自然と自分の形になっていく。
まずは、それで十分なんです。
AIが文章も画像も作れる時代だからこそ、
人が自分の手で添える一手間に、
価値が生まれます。
伝えたい情報やメッセージに、
その場で描いた棒人間を添える。
それは、
「ちゃんとあなたに向けて書いてますよ」
というサインでもあります。
言葉と棒人間は、
並んで立つパートナーなのです。
| アートディレクター&イラスト思考®講師 河尻 光晴 (かわしりみつはる) |
|
| 住所 | 愛知県名古屋市 |
|---|---|
| 定休日 | 土・日・祝日 |