正直な話、
人の話を聞いてると、
眠くなることありますよね。
内容はちゃんとしているし、
話している人も一生懸命。
こちらも聴く気はある。
・・・それでも、
ふと意識が遠のいてしまう。

そんな経験、
きっと誰にでもあると思います。
先日、体験会に参加してくれた方から、
こんな言葉をもらいました。
2時間のセミナーって、正直
いつもだと途中で眠くなるんですけど、
今日は全然そういうのがなくて。
気づいたら、あっという間に終わってました!
セミナー慣れしている感じの方だったので
その言葉が、すごく印象に残ったんですよね。
もちろん「面白かった」と言ってもらえたら、
それはそれで本当に嬉しいです。
でも今回の
「眠くならなかった」
「あっという間だった」という言葉は、
面白さとは少し違う角度から、
その場に自然と居続けられていた・・・
そんな感覚が伝わってきたんです。
価値や想いを
言葉だけで伝えきれない
もどかしさに悩んでいる人を救う。
「話す」「書く」だけじゃなく
「えがく」を加えた
伝える技術の新常識をつくる。
イラストプレゼン講師
かわしりみつはるです。
人の話を聞いていて
眠くなってしまうと、
「やる気がないんじゃないか」
「意欲が足りないんじゃないか」
そんなふうに受け取られてしまったり
自己嫌悪に陥ることがあります。
でも実際は、
前向きな気持ちで参加していても、
眠くなることって普通にありますよね。
これは聴く側の
姿勢や意欲の問題というより、
場のつくられ方の問題
なんだと思います。
ずっと同じ姿勢で、
言葉だけを受け取り続ける。
理解しよう、ついていこうとし続ける。
これ、知らないうちに
かなりエネルギーを使っています。

ここでひとつ、大事なことも
ちゃんと触れておきたいなと思います。
世の中には、
どんなに長い話でも
気づいたら引き込まれていて、
楽しく聞けてしまう人がいます。
あれはやっぱり、
その人の話術だったり、
人間的な魅力によるところが
大きいと思います。
ただ同時に、
それって誰にでもできることでは
ないんですよね。
「話すのが得意」と思っている人ほど、
無意識にそれを前提にしてしまって、
いつの間にか
独りよがりになってしまうこともある。
結果として、
世の中には
「内容は悪くないのに、
眠気をさそる話」が
量産されてしまうわけです。

もうひとつ、
忘れてはいけないことがあります。
本当に話のうまい人って、
ただ喋りが達者なだけじゃなくて、
ちゃんと場を作っていることが多いんです。
聞く時間と、
考える時間。
受け取る時間と、
少し緩む時間。
話し手が全部を埋め尽くさず、
受け手が話に夢中で居られる
余地を残しているのです。
ここで、僕自身の話を少しすると、
正直に言えば、
僕は「話術で引っ張るタイプ」ではありません。
だからこそ、
話し手のスキルや人間力に
あまり頼らない場のつくり方を、
ずっと工夫してきました。

その中で大事にしているのが、
身体が場に参加しているかどうか
という視点です。
身体が参加していると場は変わる
視線を動かす。
姿勢を変える。
手を動かす。
立つ。
手を上げる。
拍手をする。
そして
描く。

ほんの小さなことですが、
これがあるだけで、
人は「聞いている人」から
「その場に居ている人」に変わります。
言葉だけを追い続けなくていい。
理解しきれなくても、
どこかに意識を預けられる。
体が止まらないことで、
思考や感情も固まりにくくなる。
結果として、眠くなりにくくなる。
話が上手いかどうかとは、
また別のところで、
場の質が支えられていくんです。

頑張って集中していたわけでも、
無理に理解しようとしていたわけでもない。
ただ、
頭だけでなく、
体ごとその場に居続けられた。
「2時間があっという間だった」
という感想は、
そのことを、いちばん素直に
表している気がします。
眠くならない場づくりは、
聞き手の気合や精神論
ではありません。
そして伝える側の
話術や人間力を
否定する話でもないです。
眠気との戦いから解放させる
睡魔を寄せ付けない工夫として
身体がちゃんと参加できる場を
どう用意するかは、
ただ聞くだけだったの時間を、
主体的に居続けられる時間に
創りかえることができます。

この場は“身体で参加しているか?”
そんな視点で場を見直してみると、
学びの場や伝える場、セミナーやプレゼンが
少し違って見えてくるかもしれません。
| アートディレクター&イラスト思考®講師 河尻 光晴 (かわしりみつはる) |
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| 住所 | 愛知県名古屋市 |
|---|---|
| 定休日 | 土・日・祝日 |