現在、名古屋で開催中!
大人気絵本「大ピンチずかん」の世界が
体感できる展覧会「大ピンチ展」

https://www.jr-takashimaya.co.jp/cp/daipinchten/
累計部数270万部を突破している
「大ピンチずかん」シリーズ
『大ピンチずかん3』は
2025年年間ベストセラー総合第1位なんだとか!!

僕自身もメディアで取り上げられるたびに
その存在は気になっていたものの
じっくり手に取ったことがなかったので、
「その世界観に触れておきたいな」
と思い立ち、
年末セールで賑わう
ジェイアール名古屋タカシマヤの
特設会場を覗いてきました。

価値や想いを
言葉だけで伝えきれない
もどかしさに悩んでいる人を救う。
「話す」「書く」だけじゃなく
「えがく」を加えた
伝える技術の新常識をつくる。
イラストプレゼン講師
かわしりみつはるです。
ただ、
入ってすぐに気づきました・・・
おじさん一人で来るには、
まあまあアウェーな空間です(笑)。

会場は親子連れでいっぱいで、
子どもたちが走り回ったり、
親御さんはフォトスポットで
ベストショット狙ってたり、
立体化された絵本の中で
あちこちで笑い声が聞こえてくる空間
いや~、10年前だったら
まだど真ん中の対象者だったかなw
イベントの内容をあまり把握しないまま
飛び込んだ節はあるので
ある意味「大ピンチ」状態・・・w

でも不思議と
居心地が悪い感じはなくて、
その場の空気ごと
楽しませていただきました。
「大ピンチ展」は、
絵本『大ピンチ図鑑』の世界を、
立体的に体験できる展示がいっぱい。


牛乳をこぼす、
トイレに行きたいのに間に合わない、
積み上げたものが崩れそうになる。
そんな日常の「大ピンチ」が、
空間やオブジェとして表現されていて、
子どもたちはまさに
絵本の中に入り込むような感覚で
体を動かしながら、
それぞれの「大ピンチ」を
味わっているように見えました。

「大ピンチずかん」って、一見すると単なる
「あるあるネタ」を集めた本にも見えます。
でも、
実際はそこで止まっていないところに、
なんだか強く惹かれます。
作者の鈴木のりたけさんが
伝えているメッセージは、
とてもシンプルです。

ピンチは、あらかじめ知っていれば
笑いに変えられること。
失敗は、隠したり責めたりするものではなく、
面白がっていいものだということ。
そして、
日常の何気ない瞬間をよく観察すると、
そこにはちゃんと面白さがあるということ。
ピンチをなくそうとするのではなく、
見方を少し変えてみる。
それだけで、
世界の見え方が変わる。
そんな感覚が、
「大ピンチずかん」全体から
静かに伝わってくる気がしました。
展示をきっかけに強く印象に残ったのは、
目の前の仕掛けの面白さはもちろんですが、
「大ピンチ図鑑」が生まれた背景にある、
世界の捉え方でした。
ピンチをただジャッジするのではなく、
まずは眺めてみる。
笑ったり、「あ、これあるあるだな」と
思い当たったりしながら、
それぞれが自分なりに受け取っていく。
そんな余白が存在します。
これって、
棒人間を描いたり、
ワークショップをつくったりしている
僕の視点から見ても、
と~ても共感させてもらえたところでした。
うまくやる方法(描き方)を
教えるだけではなく、
起きている事をそのまま取り扱う。
「描く」体験では
少しシンプルな形にすることで、
感情や状況と向き合いやすくなります。
『大ピンチ図鑑』と棒人間
根っこの部分ではつながっている・・・
まぁ~おこがましくもw
そんな感覚に包まれた時間でした。
自分たちに起る出来事は
「良いか?」「悪いか?」ではない。
失敗しても、世界は壊れない。
むしろ、ちょっと面白くなる。
そんな余白のある場や視点を、
これからも大切にしていき
僕も、もっと多くの方と
共有できる場を創っていきたいですね!

| アートディレクター&イラスト思考®講師 河尻 光晴 (かわしりみつはる) |
|
| 住所 | 愛知県名古屋市 |
|---|---|
| 定休日 | 土・日・祝日 |