価値や想いを
言葉だけで伝えきれない
もどかしさに悩んでいる人を救う。
「話す」「書く」だけじゃなく
「えがく」を加えた
伝える技術の新常識をつくる。
イラストプレゼン講師
かわしりみつはるです。
自民党の総裁選の行方が気になる
昨日の午後に突如飛び込んできた訃報。
53年の長きにわたり連載を続けてきた
『ゴルゴ13』の作者
さいとう・たかを先生が
お亡くなりになったという
ニュースが流れてきて驚きました。
「ゴルゴ13」は、故人の遺志を継いで
連載は継続していくそうですね。
たまたま2日前に開催していた
心似顔絵塾にて
マンガの模写トレーニングで
お題として出題したのが
『ゴルゴ13』のデューク東郷でした
その時はさいとう先生の
ご容体など知る由もなく
あまたある
マンガキャラクターの中から
ふと「ゴルゴ13」が
描きたくなったんだけで、
受講生さんも「何でゴルゴ?!」って
最初ちょっと面食らってましたがw
こういうのが“虫の知らせ”
ってやつなんでしょうか?
さいとう先生とは
縁も所縁もありませんが(^^;
凄いタイミングで
作品に想いを馳せることができたことに
なんだか不思議な感覚になりました。
という事で
今日は棒人間で
『ゴルゴ13』の主人公デューク東郷を
描いてみます。
劇画調のキャラクターは
なんだかとっても難しそうに
思われるかもしれませんが、
基本的には
順番に「線」を
描き足していくだけです!
①ベースを描く
オリジナルは
顔の長いキャラクターですが
あえてまん丸の輪郭で
攻めることによって
全体のバランスの良い
仕上がりを目指します。
②眉の位置を決める
○の上半分真ん中の位置に
「へ」の字型の線を配置
いきなり太眉を描くのではなく
あくまで“位置を決める”という
目的だけを優先して
線だけを引いてください。
眉メイクのPOINTのように
眉頭・眉山・眉尻の位置を
バランスを取ります。
③目の位置を決める
通常の棒人間だと○の真ん中あたりに
目を配置しますが、
今回は眉頭にくっ付くように
目を上に配置します。
上まぶた=長く
下まぶた=短く
をちょっと意識して
平行線を引きます。
瞳は上目遣いになるよう
○の下半分くらいになるように
小さく描きます。
※瞳が大きいくならないように
注意してください!
小さい瞳ですが、
ちょっとだけ白を入れておくと
鋭い眼光になるので
雰囲気が似てきます。
④眉間の皺を描く
ココまでだと、まだ
「本当に描けるのかな?」って
不安があるっかもしれませんので
眉間に縦線を入れて
表情を険しくしておくと
安心するかもしれませんw
⑤鼻を描く
ゴルゴはスーッと通った鼻筋が
特徴なので、今回は鼻は描きます。
顔の中央に長さ不揃いの二本線
鼻頭は「ひ」の字を
ちょっとカクカクさせて描くとイメージで
配置してください。
⑥口を描く
「M」字の両端を
横に引っ張ったような口の形で、
口角が下がった
険しい感じが表現でき、
口角に短い縦線入れることで
さらに口元が締ります。
⑦下唇を描く
些細な線ですが、
あるとないとでは、
絵の印象が全然変わってくるのが
下唇の線です。
左右の長さが同じ「へ」の字を
入れることでさらに口元がキリッとし
鋼の意志をもつ
ゴルゴのイメージに近づきます。
⑧目じりと二重瞼を描く
歌舞伎役者のように
目じりを釣り上げることで
オリジナルに寄せていきます。
ここでも
ただ「直線」を描き加えるだけです。
⑨眉を描き込む
おまたせしました!w
全体の顔のバランスが整ったところで
このキャラクターの最大の特徴に
手を入れていきましょう!!
描き足し方は
最初に描いたへの字線の
上部(おでこ側)に
線を重ねていくように
眉の形を整えていきます。
目とのバランスを見ながら
眉尻の長さも描き足したりしながら
微調整して下さい。
基本、眉頭が太く
眉山に向かって細くなり
眉尻は「線」のままがポイントです。
90年代の眉メイクを太くした感じかなw
ココまでくると
ゴルゴ感でてきて安心できるはずです
⑩そのほかの線描き込む
鼻筋から頬に流れる
斜めの線や
下まぶたにちょとだけ
まつ毛をプラスすることで
程よい劇画調になります。
棒人間としては
ココまででも
「完成」としてもOKですね。
お面みたいに使えて
面白いと思います。
⑪髪型を加える
髪型の加えるときは
まずは内側の線を決めて
そのあと外側決めて描くと
描きやすいです。
もみあげのおかげで
○の影響が解消されて
輪郭にちょっとシャープさが
でてきました。
⑪衣装を描く
黒ジャケットだと
サラリーマンっぽくなってしまったので
白いスーツに黒のワイシャツの
イメージにしてみました。
殺し屋的なイメージですよね!
⑫腕を描いて完成
やっぱり棒人間なので
腕は線のみで表現します。
手の〇を描かないことで
パンツのポケットに
両手を入れているイメージにしています。
あまり肘が広がらないように描くことで
スタイリッシュな立ち姿になります。
いかがでしたか?
描けましたか?
この劇画調の濃い顔が描けると
原作の名言とか引用したり
自分の気持ちやメッセージを
組み合わせることで
あらゆる状況が
“笑えるコミュニケーション”として
伝えていく事ができ
相手の心を撃ち抜くこと
間違いなしです!^^
さいとう・たかを先生の、ご冥福をお祈りし
「ゴルゴ13」はじめ
「鬼平犯科帳」「サバイバル」など
質量ともに充実した、さいとう作品を
これからも親しんでいきたいと思います。
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アートディレクター&イラスト思考®講師 河尻 光晴 (かわしりみつはる) |
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住所 | 愛知県名古屋市 |
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