


長嶋茂雄さんが亡くなられて、
あらためて在りし日の姿を思い返していました。
長嶋茂雄・終身名誉監督が3日午前6時39分、肺炎のため、東京都内の病院で死去しました。89歳でした。
心よりご冥福をお祈りします。https://t.co/DtTw438tIo pic.twitter.com/V8uRCbIN0T— 読売巨人軍(ジャイアンツ) (@TokyoGiants) June 3, 2025
各界から哀しみの声が寄せられてますが、
やっぱり“あの人は唯一無二のスター”でしたよね。
それで、
ふりかえれば振り返るほどですね。
長嶋さんの数々の語録や、
言葉の表現ってその面白さに
ハマってしまい、
長嶋語録の数々を見ていると
伝わるための「語彙力」って
いったい何なんだ?!
って思わずにはいられないほどに
いわゆる、ひとつの~
「伝えわる」メッセージの発し方について
改めて考える切っ掛けになってます。
価値や想いを
言葉だけで伝えきれない
もどかしさに悩んでいる人を救う。
「話す」「書く」だけじゃなく
「えがく」を加えた
伝える技術の新常識をつくる。
イラストプレゼン講師
かわしりみつはるです。
長嶋語録の中でも特に
普遍的に有名なのが
こちらですよね↓
この擬音だらけのアドバイスは、
時に笑い話のネタにされるほどですが、
なぜか心に残りますよねw
しかもこれ、実はとても理にかなっているんだとか!
擬音語や抽象的な表現は、
論理ではなく感覚に直接届くのが特徴。
「もっと力を抜いてスイングしよう」より、
「シュッと振ってみて」の方が、
体が自然に動きをイメージできる。
これは認知科学でも言われている
「エンボディード・コグニション
(身体化された認知)」の一例で、
人は“頭”だけでなく“体”で
理解しているということなんです。
そして、
あの長嶋さんの
「スッ→グゥーッ→ガッ→バァッ→ガーン」の流れも、
実は動作のリズムと力の流れを
“音と感覚”で伝えているんですよね。
ちなみに
この長嶋さんのバッティング指導を
あえて言語化してみるとこんな感じ
→ ピッチャーの投球はスピードとタイミングを持ってくる。
→ 打席でボールの軌道とリズムを“感覚的に捉えろ”という意図。
→ 来るボールに合わせて重心を下げ、バランスよく構える。
→ とくに下半身の粘りを意識してタイミングを取る準備。
→ スイングの前段階で、腰をひねってためを作る(軸の捻転)。
→ 爆発的なパワーを出すための“タメ動作”。
→ ためたエネルギーを一気に開放してスイング開始。
→ バットの軌道を「迷わず、一気に振り抜く」というニュアンス。
→ インパクトの瞬間に力を最大限に伝える。
→ いわば「フルスイングでしっかり叩け!」という指示。
長嶋さんの抽象度のたかい言葉を
あえて後付けで解説つけてみましたが、
これ、いきなり実際に言われてみて
受け手はどう感じるのか?
・・・って話はありますよね。
僕らは
分かりやすい説明=言語化
に囚われすぎてしまうと。
かえって言葉が
“邪魔になる”こともあるんです。
あまりにも懇切丁寧に
理論や理屈を説明しすぎると、
かえって動きが
ぎこちなくなることもあります。
これを心理学では
「言語隠蔽効果(verbal overshadowing)」
といって、
たとえば
「脇を締めろ」
「肘は90度で」よりも、
「ピタッと構えて」
「スッと出す」の方が、
自然な動きにつながる
なんて事もあるので
抽象度上げて「感覚」を
伝えることも大切です。
でも、でも、でも、
何でもかんでも
こうした擬音語をつかった伝え方が
相手に“通じるかどうか”は、
それを伝える人の経験や能力
あるいは人柄にもよるかもしれません!
長嶋さんの場合は
そのスター性・カリスマ性・圧倒的な存在感と、
「感じさせる力」がセットになっていたからこそ、
「ダッ!」「ガーン!」が通じたんです。
ただ語彙力がないことを理由に
理解や解釈が不十分な人が
こんな言ったら…
「ちゃんと説明してくれませんか?」
で終わっちゃうかもしれません
長嶋さんが理論と感覚の間を
擬音を使って指導するように、
棒人間も、
言語と非言語、理論と感覚の
架け橋になるコミュニケーションツールです。
人って、頭の中で
「なんかモヤモヤしてる感情」や
「うまく言葉にできない気持ち」
があるとき、
それを“視覚化”することで
初めて言語にできることが多いんです。
棒人間は、
超シンプルな見た目だからこそ、
「悲しい」「悔しい」
「やる気ある」「ムカつく」
といった
曖昧な感情を一目で表現できる。
これは「感覚 → 言葉」の
スイッチを入れてくれる役割でもあるし、
描いてみることで
「今の自分ってこうだったんだ」
と気づける、
自己理解のきっかけにもなります。
長嶋さんの
「グアッ!」「バァッ!」が心に残るのは
それが単なる擬音ではなく、
感情やエネルギーを含んだ
“生きた言葉”だったからかもしれません。
伝えるというより、“感じさせる”。
そこにあるのは、
言語と非言語の架け橋。
言葉にしづらい感情や動作を、
視覚や音で補い、感覚を刺激する。
それが、長嶋さんの
言葉の魔法でもあるのだと思います。
棒人間も、ただの線じゃなくて、
「ズーン」「ピシッ」「クイッ」といった感覚を、
視覚化という形で届ける表現なんですよね。
言葉にしにくいことこそ、
伝え方にひと工夫が要る。
その意図を持った伝え方こそが、
シンプルな擬音や
棒人間だったりするんですね。
伝えるって、
実は言葉だけじゃない。
だからこそ、
「感じる→描く→伝わる」
の流れを意識することで、
コミュニケーションはもっと
自由にのびのびとできる気がします。
今日も棒人間と一緒に、
「バァッといってガーンと」
伝えていきましょう✨
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アートディレクター&イラスト思考®講師 河尻 光晴 (かわしりみつはる) |
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