皆さんは、
“気がついたら自分だけ
取り残されていた・・・”
そんな経験はありますか?
みんな先に進んじゃって、
自分だけそこに置き去りにされる――
胸がざわつくような不安感。
頭が一瞬まっ白になって、
「えー?!これから
どうすればいいんだ…?」
ってね。
もし突然そんな状況に放り込まれたら、
皆さんはどんな行動を取るでしょうか?
今日、僕はまさに
その状況に陥りましたよ。
価値や想いを
言葉だけで伝えきれない
もどかしさに悩んでいる人を救う。
「話す」「書く」だけじゃなく
「えがく」を加えた
伝える技術の新常識をつくる。
イラストプレゼン講師
かわしりみつはるです。
昨日のブログでもお伝えしましたが
前日は青山学院大学でしっかり学び、
夜は学びの仲間とお酒を飲みながら語り合い、
とても満たされたひとときを過ごしていました。

青学へはいつも夜行バスで
“通学”してるんですが、
ほろ酔い加減で
横浜駅のバスターミナルに向かうと、
夜景がとてもきれいで、


「こんな夜もいいな」なんて、
充実した一日を振り返り
穏やかな幸せな気持ちで帰路に着きます。
0時台の名古屋行きの深夜バスへ乗り込み、
席に座った瞬間に“お休み3秒”の爆睡状態。
ここまでは、
何もかもいつも通りの
帰宅パターンでした。
深い眠りから、ふと目を覚ますと、
バスはどこかのサービスエリアに停車していました。
寝ている乗客への配慮もあって、
今回のバスは休憩の社内アナウンスはありません。
トイレ休憩できる停車だということは
直ぐにわかったので靴を履き、
外へ出ました。
時間は4時45分。
ホントちょっと目を閉じてただけで
あっという間に朝です。
「時間的にあ岡崎あたりまで来たのかな・・・?」
なんて、なんとなくの現在地を推測しながら
急ぎ足でトイレへ向かいます。
バスの出口には「出発時間4時50分」の表示。
けっこうギリギリ・・・💦
運転手さんの姿は見えませんが、
「戻って来られたら人数確認してくれるだろうから、
万が一ちょっと遅れても、気づいてくれるよな・・・」
そんなふうに軽く考えていました。
ちなみ僕は出入りが楽なのでいつも
最前列の座席シートを予約します。
だから居ないとすぐにわかる位置です。
ところが・・・・
トイレを済ませ、
少し急ぎ足で戻ってきた僕は、
すぐに駐車場の異変に気づきます。
……ん?
もう一度駐車場全体を見渡します。
……んん?
今、自分に起きていることが
何なのか、だいたいわかってたんですが
三度見ます。
――いない。
自分が乗って来た
バスの姿がありません
「マジか・・・」

「ありえんやろ・・・」
目の前の光景に、
思考が一瞬で固まりました。
唖然に茫然、
そして憤りと自責の念……
あらゆる感情が
グルグルグルグル僕の中を駆け回り、
心と頭の中は完全に大混乱でした。
「人数確認して出発するのが普通だようね?」
「乗ってた人いなければ、さすがに待つよね?」
「あと2分違ってたら・・・・💦」
頭の中でツッコミが暴走。
僕を乗せてきたバスは、僕を置いて
名古屋に向かってしまっていました。
現実は容赦なく残酷です。
荷物は全部バスの中。
手元にはスマホだけ。
最寄り駅へ歩く?
ヒッチハイク?
誰かに声をかける?
とにかく、
事を前に進めなければ
始まらないので
どうするかいろいろと
頭を回転させ始めたのですが、
そもそも、
ここはどこなんだ?
と改めて
現在地を確認すると

浜名湖って・・・・
それまで気にもならなかった
冬の冷たい空気が、
急に骨まで染みこんできて、
絶望感がドッと押し寄せてきました。
バス会社に連絡することは
この状況になって
すぐに試みてたんですが。
運転手さんの携帯番号は知らないし
バス会社のお問い合わせ番号は営業時間外。
10時以降じゃないと連絡できないのか?
詰んだか、、、
いや、
『アンパンマン』の
やなせたかしさんが言ってた
絶望のとなりは希望
だと!!
スマホのバッテリ残量が「98%」ってのも
僕を勇気づけてくれます!
深夜バスが動いているなら、
なにかあったときのためにも
営業所に人はいるはず!
そう思い、
ネットで本社や事業所の
連絡先を探しまくり、
名古屋にあるバス会社営業所の
フリーダイヤルじゃない電話番号を発見!!
一か八かでかけてみる。
数回の呼び出し音のあと、
「はい、◯◯バス名古屋営業所です」
聞こえてきたその声に、
本当に救われるような
気持ちになりました。
窓口の方に事情を説明すると、
丁寧に対応してくださり、
「確認して折り返します」と。
そして10〜15分後。
折り返しがきて
「運転手には連絡しました。
ただ、バスは戻れませんので、
タクシーを手配しました。
料金はこちらで負担します。」
という、迅速の神対応✨
正直、自己責任も考えていただけに
ここまで真摯に対応していただけるとは…🥹
まさに明けない夜はない・・
浜名湖に広がる朝焼けを
美しく眺める自分がいました。

さらにそこから
15分ほどでタクシーが到着。
寒さに震える外気とは対照的に、
車内は温かくて、
本当に救われる想いでした。
あさ5時出勤という運転手さんは
少しわけがわからないまま
ここに来てくれた様子だったので
事の次第を説明。
「うわぁ~それは本当に心細かったですね~」と
優しく共感していただき
「私にとっては、ありがたい話ですが
名古屋まで行くのは、初めてなんです、、、」
と少し緊張交じりながらも
笑顔で気さくに話しかけてくれました。
タクシーの運転手さんからしても
突然巻き込まれた大冒険で
ドキドキ、ワクワクって感じですかねw
それだけでなんだか
今まで張りつめてた気持ちが
ふっと軽くなりましたね。
少し車内で眠らせてもらいながら
名古屋に向かう2時間弱の道のりは、
心がじんわり解けていくような
癒しの時間でした。

名古屋に無事着くことを、
バス会社の担当の方に連絡すると、
電話越しからも凄く安心される声が聞こえ
「バスの運転手が荷物を届けに向かわせます」と
バスに残した荷物を
名古屋駅まで持ってきてくれるとのこと、
自分が事業所に取りに行かなきゃと
思ってただけに、この神対応にも、
ありがた山です。
一方で
置き去りにして行ってしまった
運転手さんと顔を合わせるのは
どんな顔して、
どんな言葉を向けたらいいのか・・・
正直、気まずさもありましたねぇ、、、
でも、
実際に会った運転手さんは、
深々と頭を下げながら
「確認を怠りました。
本当に申し訳ありません」
と誠実に謝ってくださいました。
僕はただ
「届けてくださって、
ありがとうございます」
と伝えました。
もはや責める気持ちなどはなく、
「無事に着いてよかった」
という思いのほうが大きかったです。
時間的なロスはあったものの
僕は予定通り、朝には名古屋にいて
荷物も何事もなかったように
手にしている。
時間にすれば3時間ぐらいの
怒涛の出来事は一段落し、
気づけば“普通の一日”に
静かに戻っていました。
人間万事塞翁が馬
・・・というほど
この結果、特別な好転や変化が
あったわけではないけど、
また一つ笑い話が
一つ増えました^^
そして、
絶望、焦り、弱さ、優しさ、救い――
いろんな感情が混ざった
時間を過ごした結果、
いつもの日常がまたちょっと
愛おしく思えた日曜日です。
もっと細かい話は
どこかでお会いした時にでもぜひ~
| アートディレクター&イラスト思考®講師 河尻 光晴 (かわしりみつはる) |
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| 住所 | 愛知県名古屋市 |
|---|---|
| 定休日 | 土・日・祝日 |