セミナーやワークショップなど
人前に立ってで進行をしていると、
こんな経験はありませんか?
「しっかり説明したはずなのに、
なんか伝わってない」
「場の空気が止まった感じがする」
そんな時って
たいてい問題があるのは
“内容”ではなくて、
“伝え方”の方だったりします。

価値や想いを
言葉だけで伝えきれない
もどかしさに悩んでいる人を救う。
「話す」「書く」だけじゃなく
「えがく」を加えた
伝える技術の新常識をつくる。
イラストプレゼン講師
かわしりみつはるです。
伝え方で難しいと感じる場面って
本題の切り替えのタイミングや、
参加者に次のアクションを促すときの
「つなぎの場面」で意外と起こります。
伝える側には
本題の内容をわかりやすく伝える事以上に、
この“場を動かす一言”に
よっぽど技術と工夫が
問われるんじゃないかと
考えています。

現在、青山学院で学んでいる
ワークショップデザインの実習課題に
取り組んでいても、まさにそれを痛感しています。
ワークショップをオリジナルで
設計して発表する場では、
「内容」だけでなく「つなぎ」の部分があいまいだと、
参加者が「???」のまま動き出して、
結果として場のテンションも下がり、
時間もロスしてしまう。。。
なんて試行錯誤の連続です

「立つのか?」「移動するのか?」
「描くのか?」「書くのか?」「話すのか?」
「考えるのか?」などなど
参加者に次の行動促すときの些細な指示
ここに意外と大きな落とし穴があったりします。
些細な事だけに、ちゃんと伝わらないのは
これ、すごくもったいないなと思ったんです。
僕が、この「些細な指示」に
注目するようになったのは
英語でセミナーづくりをしたときでした。
プレゼンの内容そのものは
翻訳して伝えることができても、
「紙とペンを出してください」
「隣の人と見せ合ってください」といった、
ちょっとした指示を
その場で自然に伝えるのが
とても難しかったんです。
なぜなら、
発音が怪しいから
聴き取ってもらえないからw
その経験から、
「言葉だけに頼らず伝える方法が必要だ」と感じ、
取り入れたのが「棒人間の絵」でした。

たとえば、
「紙とペンを用意して」という
ごく簡単な指示でも、
棒人間がそれをやっている
イラストを見せる。
言葉の説明と併せて、直感的に
確実に参加者の動きを促します。
また、ワークが進んでいく
ガヤガヤした中で次の指示をするときも

「描いたら隣の人と見せ合ってください」
というワークの流れも、
棒人間のやりとりを描いた
スライドを見せながら伝えることで、
長々と説明しなくても、
スムーズに次のワークが展開されていきます。
もうね決め台詞は
Like This! ですw
この英語プレゼン動画は
公開されてますので良かったらご覧ください^^
スライドの棒人間が場を創ってくれてます^^
人は言葉で伝わると
思い込んでしまっていると、
「これくらい言えばわかるでしょ」って、
つい思いがちですが、
僕はこれ、伝える側の
“傲慢”でもあると思います。
大事なのは、
ただ「わかる」ではなく
「次の行動に繋がるか」かどうか。
そしてそのために有効なのが、
直感的に伝わる絵や図解、
つまり“棒人間”なんです。
棒人間は、
特別な画力がいらないし、
誰でも描けます。
ただ可愛いとか面白いだけじゃなく
意図をもって活用する事で
アドリブ風に見せながら、
実は共感や共鳴を起こしていく
仕掛けになっていきます。
そして何より、
「今からやること」を
視覚的に明示されていることは、
参加者にとって安心して動ける
“空気”をつくることができます。

説明が長くなってしまう、
うまく場が流れない、
というときは、
ぜひ棒人間を使って
“説明しない説明”に
チャレンジしてみてください。
きっと、
あなたの場づくりに
新しい風が吹きますよ。
| アートディレクター&イラスト思考®講師 河尻 光晴 (かわしりみつはる) |
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| 住所 | 愛知県名古屋市 |
|---|---|
| 定休日 | 土・日・祝日 |