価値や想いを
言葉だけで伝えきれない
もどかしさに悩んでいる人を救う。
「話す」「書く」だけじゃなく
「えがく」を加えた
伝える技術の新常識をつくる。
イラストプレゼン講師
かわしりみつはるです。
共感や熱気、興奮は乏しく、
世論は分断されたまま
様々な葛藤を抱え
東京オリンピックが開幕しました。
無人のスタジアムで
各国の代表もソーシャルディスタンスを
保ちながらの入場行進
歓声、交流、応援、触れ合い
たくさん失われたものがある中で
選手たちは前に進みました。
これから17日間
無事に走り切れることを願いつつ
世界一流のパフォーマンスを
楽しみたいと思います。
パフォーマンスといえば、
数ある開会式の演出の中でも
僕が目を引いたのは
リアル棒人間
キターーーーーー!
いやいや正しくは
競技種目をイメージし
分かりやすく伝えるために
生み出された絵文字
「ピクトグラム」です。
それが2次元の絵文字から飛び出して
リアルな姿で開会式のステージに登場しました。
スポーツピクトグラムは
1964年に開催際された
東京オリンピックが発祥で
その後、各国で開催される
オリンピックでも採用されたと
言うんだから、
誇らしい視覚文化です。
57年ぶりに東京に戻ってきた
オリンピックでは
このピクトグラムは更に進化して
動くんです。
既に2年前には
この「動くピクトグラム」は
発表されて話題になっていましたが、
さらに開催を迎えた昨日
絵文字から飛びだして
国立競技場のステージで
生パフォーマンス
棒人間・・・いや「ピクトグラム」くんたちは
全50種目のポーズを
音楽に乗せながら畳みかけるように披露
開会式がここまで
最新映像技術やテクノロジーを使って
結構ド派手に演出してきた中で
まるで小劇場でコントでもやってるかのようなw
めちゃめちゃアナログなパフォーマンス!!!
3人の息の合った連携プレーに
感心をしながらも
ちょっと焦ってる姿が垣間見え
思わず笑ってしまう瞬間もあり、
途中で失敗するんじゃないかという
“生”ならではのハラハラ感が何とも言えない
僅か5分程度の演出でしたが
とても印象的でしたね!!!
これって
制作・演出チームの統括役だった
小林賢太郎さんの世界観だよなぁ・・・
見事やり切った
リアル棒人間君たちに拍手喝采でした!
デジタルや最新テクノロジーだけでなく
こういったアナログな人間臭い演出で
なんかこう、
見る人を置いて行かない雰囲気って
とても大切ですね。
オリンピックに対する
テンションも一気に上がりました。
直線と正円のみで構成された
簡単な図形の組み合わせで
シンプルに描く事で
競技イメージを伝える
日本発祥のスポーツピクトグラム
世界中の人々が
言語を問わず
誰でも理解ができることに
コミュニケーションの
メリットがあります。
今大会のピクトグラムは
デザイナーの廣村正彰さん
が手掛けられたものですが
以前に、
廣村さんの制作についての記事を読んだ時に
興味を引いたのが、
今回のピクトグラム特徴の一つで
胴体部分を
描いていない
という点です。
伸びたり曲がったり
ひねったりする
静止画であっても
選手の身体の動きが生き生きと
リアルにイメージされるように
なっています。
見た人が、その視覚情報を
どのように理解していくのか
というプロセスを考えて
観る人のイメージを刺激させながら
直観的に伝わる
「絵文字」になっています。
これって
伝えるためイラストの極意の
ひとつですね!
事細かに描くのではなく
誰でも、直ぐに、簡単に
描けるような線だけで
シンプルに表現して
いかに
見る人のイメージする力を
誘発させることで
ビジュアルコミュニケーションを
成立させていくかに
描き方の創意工夫の醍醐味があります。
かわいい「棒人間イラスト」や表情のイラストも
この法則を活かして活用していただきたいですね。
情報伝達を目的とした
普段使いのイラストを描く場合は
イラストだけで伝えねば
とか
完璧なイラストを描かなければ
なんていう必要はありません。
Simple is Best
自分の「観ている情報」「頭の中にある情報」から
“何を省くいて表現するか?”を
意識できるようになると
アウトプットの質も変わってきます。
線と形だけで
伝えたい事を表現する
「棒人間イラスト」による
情報伝達は、
言葉を補い、言葉を越えて
自分の想像を超えた
伝えるためのパフォーマンス力を
与えてくれます^^
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アートディレクター&イラスト思考®講師 河尻 光晴 (かわしりみつはる) |
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住所 | 愛知県名古屋市 |
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定休日 | 土・日・祝日 |
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