教職員向けの研修登壇のため
久しぶりに兵庫県を訪れました。

せっかくの機会だったので、
講演会の前に少しだけ早めに現地入りして、
丹波篠山の名所「篠山城跡」に立ち寄ってきました。

深い霧にちょとビックリしましたが
これはこの地域では日常的なことで
この霧のおかげで「丹波の黒豆」は
美味しくと立つんだって!
で、篠山城に立ち寄ったのは・・・

この見事な石垣を観るためw
石垣、お堀、馬出も遺構がしっかり
残っていてちょっと感動レベルです。
実はこの石垣、「穴太衆(あのうしゅう)」
と呼ばれる石工集団が手がけたとされており、
野面積みの力強くも美しい表情に
一人でテンションが爆上がりです(笑)。

というのも、
NETFLIXの「イクサガミ」の影響で
原作者の今村翔吾さんにハマって
直木賞受賞作『塞王の盾』を読み終えたばかりで、
作中で描かれていた
石積みの世界が目の前に広がっているような
感覚に包まれました。(舞台は違うんですけどねw)

戦国末期の空気を肌で感じながら、歴史と
命を懸けた職人技への敬意が湧き上がるひとときでした。
前置きが長くなりましたw
今日はワークショップの話です!
価値や想いを
言葉だけで伝えきれない
もどかしさに悩んでいる人を救う。
「話す」「書く」だけじゃなく
「えがく」を加えた
伝える技術の新常識をつくる。
イラストプレゼン講師
かわしりみつはるです。
篠山城の空気にふれ
気の高まりを胸に向かったのが、
兵庫県・丹波篠山で開催された
「丹波地区養護教諭研究協議会」。
今回は講演とワークショップを
担当させていただきました。
僕自身にとって今回は、
青山学院大学ワークショップデザイナー養成プログラムを
修了してから、初めての本格的なワークショップの場。

デビュー戦とも言えるこの機会を、
「WSD」を背負って臨ませていただきました!
パーカーは同期で揃えたユニフォームです!⇒詳しくはこちら
今回は
「こころに届く棒人間〜
養護教諭のためのイラストコミュニケーション〜」
というテーマで、
棒人間イラストを使った
実践型のワークショップを実施。

普段は座学中心だというこの研究会において、
はじめてのワークショップ形式の試みだったそうです。
当日は、駅でのあたたかなお迎えからはじまり、
会場に入るとすでに準備万端。
ホワイトボードや資料の配置まで丁寧に整えられていて、
主催者さんやスタッフの先生方の心配りを感じながら、
リラックスして開場を迎えることができました。

ところが、会がスタートすると、
会場にはちょっとした緊張感が漂いはじめました。
参加者の先生方の真剣な眼差しがそうさせたのか、
それとも“得体の知れない棒人間ワーク”への警戒感だったのか(笑)。
でも、それも含めて
これから自分が施す
ファシリテーションの醍醐味です。

簡単な自己紹介をしたあと、
早速「棒人間感情表現ワーク」に突入。
線と形の組み合わせだけで、
表情豊かな棒人間が描ける!!
絵の苦手な人への足場は
しっかり固めて前進!
最初に質問した時に、
参加者の8割以上が
「絵が苦手」と
答えてくれていた中で
ワークに入ったとたんに
「自分にも描けた!」という驚きと発見、
そして描けることの喜びや
表情に現れ、みなさん自然と
和やかに共有が生れていきます。
準備段階で僕がホワイトボードを
仕込んでいるところをご覧になって
「こんなの描ける気がしない…」と
おっしゃっていたスタッフの先生が、
いつの間にか「見てください、描けました!」と
満面の笑みで作品を見せてくださる場面も。
笑いと対話が生まれ、
会場全体が一気にほぐれていくのを
肌で感じました。


この瞬間がたまりません。
後半のメインワークでは、
課題解決型の4コマ漫画づくりに挑戦。

職場や現場での悩みや不安を共有しながら、
「描く」「見せる」「語る」ことで
深まっていく対話と関係性。
そこには、ただ楽しいだけじゃない、
“描くことを通じた
新しいコミュニケーションのかたち”
があり、
「絵があると、話しやすい」
「絵があると、思わぬ言葉が出てくる」
「絵があると、受け取りやすい」
そんな声があちこちから聞こえてきて、
やっぱり描く可能性を感じていただく時間になりました。


主催の先生方からも、
「年1回の研修会で会話が弾み、大変盛り上がりました」
「参加者の皆さんがとても楽しそうでした」
と嬉しいお言葉をいただき、
ワークショップ形式に挑戦していただけたことへの
感謝と手応えを強く感じました。
この機会を、丹波地区の皆さんと一緒に創り上げられたことが、
本当にうれしく、今後の活動にも大きな自信を与えてくれました。

ご参加くださった皆さま、
そして心強いサポートをしてくださった
主催・運営スタッフの皆さま、
本当にありがとうございました!
また、お会いできる事を
楽しみにしております。
| アートディレクター&イラスト思考®講師 河尻 光晴 (かわしりみつはる) |
|
| 住所 | 愛知県名古屋市 |
|---|---|
| 定休日 | 土・日・祝日 |