イラストで伝える・見せる・考える
誰でも描けるイラスト講座

棒人間は、描き方と「気づき方」の質を高める

 

 

棒人間というと、

 

まずは

「シンプルで描きやすいもの」
「誰でも描きやすく、気軽に使える表現」
「伝われば十分なもの」

 

そんな印象を持たれることが

多いかもしれません。

 

 

 

実際、棒人間はシンプルで、

気軽に描けるのが魅力です。

 

 

ちょっとした説明やアイデア出しには、

とても便利な表現方法ですよね。

 

 

でも、

 

 

描き続けていくうちに、
「ただ描けるようになる」

だけでは終わらない変化が起きてきます。

 

 

 

 

今回は、

棒人間が少しずつ上達していく過程で、

どんな学習効果や変化が生まれるのかを、

 

ひとつの考え方として

お話ししてみたいと思います。

 

 

 

 

 

価値や想いを
言葉だけで伝えきれない
もどかしさに悩んでいる人を救う。

「話す」「書く」だけじゃなく
「えがく」を加えた
伝える技術の新常識をつくる。

イラストプレゼン講師
かわしりみつはるです。

 

 

 

 

 

 

 

お手本どおりにならないところから、見えてくるもの

 

 

棒人間を描いてもらうと、
多くの人が

 

「お手本とまったく同じ形」

 

にはなりません。

 

 

 

 

腕が少し長かったり、
脚の位置がずれていたり、

全体のバランスが

どこか独特だったりします。

 

 

 

一見すると、

 

 

うまく描けていないように

感じるかもしれませんが、

 

 

そこには

その人なりの見方や感覚が、

そのまま表れています。

 

 

 

 

僕たちは、

目で見た情報をもとに

描いているようで、

 

 

実は

「腕はこれくらいの長さだろう」
「人のバランスってこういうものだ」

 

「○○ってこういうもんだ!」といった

 

その人の“内的基準”で再構成してる

ってことが起こります。

 

わかりやすく言えば

無意識の思い込みを頼りに、

手を動かしていることが多いのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

描いている自分に気づいた瞬間の、不思議な快感

 

もちろん、

 

棒人間を描き続けていけば、
描写力そのものは

確実に上がっていきます。

 

形の捉え方が安定したり、

バランス感覚がよくなったり、

 

「前より描けているな」

 

と感じる瞬間も増えてきます。

 

 

 

 

 

ただ、その成長は

「前より似てきた」

「きれいに描けた」

 

 

だけでは終わりません。

 

 

 

それと同時に、

自分がどう描いているかを、

少し引いた視点で見られるようになる
という変化が起きてきます。

 

 

 

「今、感覚で描いてたな」
「ここはちゃんと観察してたな」
「ここで判断を止めたな」

 

そう気づいたとき、
なんとも言えない独特の快感があります。

 

 

「うまく描けた!」

という達成感ももちろんですが、

 

自分の描き方を、

自分でちゃんと見られた

という静かな納得感に近いものです。

 

 

誰かに褒められたわけでもなく、
正解を当てたわけでもない。
でも確かに、手応えがある。

 

 

この感覚を一度知ると、
描くことそのものが少し変わってきます。

 

 

 

 

棒人間が育ててくれるもの

 

練習の途中で、
「まあ、これくらいでいいか」
そんな気持ちが出てくることがあります。

 

 

これは、やる気がないからでも、

成長が止まったからでもありません。

 

むしろ、

「もう一段、見ようと思えば見られる位置」

に立っているサインです。

 

 

その違和感に気づいた上で、
そこで終わるのか、

もう少し観察してみるのか。

 

どちらを選んでもいいのですが、
選べるようになっていること自体が、

大きな変化です。

 

 

このアプローチで

棒人間を描き続けていくと、
少しずつこんな変化が起きてきます。

 

 

多少ズレていも

自分を責めなくなる。

 

「なぜそうなったか」を

考えられるようになる。

 

修正することに

余裕が生まれる。

 

決めつけを手放すことができる。

 

 

 

これはおそらく

繰り返しの実践や練習を通して

起きていますが、

 

 

実はコミュニケーションや

学び方そのものにも
つながっていく力です。

 

 

 

ひとつの考え方として、
棒人間は、表現力を磨くための道具でもあり、

 

同時に、自分の反応や思考の

クセに気づくための道具でもあります。

 

 

 

どのアプローチを選ぶかは自由です。

 

 

 

 

 

ただ、もし棒人間を描いていて

 

「なんだか形がズレている気がする」
「見て描いたはずなのに、思った形にならない」

 

そんな感覚が生まれたなら、
そこにはもう、

次の学びの入口があります。

 

 

 

 

棒人間は、
描けば描くほど、絵だけでなく
描いている自分自身を映し出してくれる存在です。

 

 

 

 

 

 

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お問い合わせ

アートディレクター&イラスト思考®講師
河尻 光晴 (かわしりみつはる)
住所 愛知県名古屋市
定休日 土・日・祝日

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イラストプレゼン講師

                                               
名前河尻 光晴
住まい愛知県
出身岐阜県

Profile

教育出版社の商品開発を経て、 中小企業のマーケティングやブランディングのツール企画制作に携わる。
担当したクライアントは述べ600社以上。

ライフワークとして似顔絵師としても活動しており、2015年からイラストの技法を使った研修やセミナーを開始。
講師活動と共に、教材開発・コンテンツ開発も行っている。

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