イラストで伝える・見せる・考える
誰でも描けるイラスト講座

顔を見分ける「平均顔」の秘密

ブログ

 

 

 

昨日(11/26)NHKで

『百聞はジッケンに如(し)かず』

という番組が放送されました。

 

 

 

実験や実証を通して

人間の謎を探究するという不定期放送の

科学(?)エンターテインメント番組なんですが。

 

 

今回取り上げたテーマが

 

「人の顔をどう識別しているのか?」

 

というもの。

たまたま放送情報を見たんですが、

 

もうねこんな内容は、

「似顔絵師として放っておけない!」

って感じでチェックしましたよ(笑)

 

 

随分とマニアックなところに

フォーカスした興味深い内容でしたね!!

 

僕の活動と直結しているところがほとんどで
ずっとワクワクしながら観ていました。

 

 


 

 

価値や想いを
言葉だけで伝えきれない
もどかしさに悩んでいる人を救う。

「話す」「書く」だけじゃなく
「えがく」を加えた
伝える技術の新常識をつくる。

イラストプレゼン講師
かわしりみつはるです。

 

 

 

 

 

 

人が「人の顔」をどう認識するのか?

 

 

今回の番組で繰り返し出てきたのが

“平均顔”という概念。

僕たちの脳は、

これまで見てきた顔の経験から

「平均値としての顔」を作り、

 

 

新しい顔を見るたびに

無意識に比較しているのだとか。

 

 

実験では、

子どもは高齢者の顔を覚えにくく、

中学生になると精度が上がる。

 

さらに、

 

日常的に多くの大人と接する子は

より正確に識別できる、という結果も。

 

「顔を見る力=社会経験」なんて、

聞いていて思わず頷きっぱなしでしたね。

 

 

 

話しそれますが、

この「平均顔」というキーワードについては

 

僕も以前ブログに取り上げていて

結構アクセスがある記事なんですよね。

AI生成の「平均顔」が語る日本人の顔

 

 

もっと深掘りしてほしかった!顔認識

 

 

今回の番組は45分の放送なので

番組の中では伝える事も限られる部分はありましたが

 

実証実験や番組の解説を観ながら、

もっと深掘りして欲しいなァ~

なんて思ったところも多々あります。

 

 

たとえば、人が顔を認識したり

覚えられるときには、

“感情”という要素も外せませんよね。

 

 

番組では “形としての顔の識別” に

焦点が当たっていましたが、

 

本当はここに“感情”が絡むと、

もっと深い話になる。

 

 

人が顔を見るときって、

 

「あ、この人ちょっと怖そう」
「優しそうで話しかけやすい」
「なんか元気もらえそう」

 

こういう【印象】というものがつき纏いませんか?

単に顔のパーツの形や配置だけじゃ説明できません。

 

 

その人から醸される“空気”や“雰囲気”まで含めて、
僕たちは情報処理してるはず。

 

 

ここにも「顔を見分ける力」の

本質があるように思います。

 

 

 

そして、

 

これは似顔絵に

ド直球でつながる話。

 

 

 

 

 

人の顔を描くって、

形や配置の視覚情報以外にも

“その人らしさ” の感情を

読み取る力 が求められます。

 

 

だから、似顔絵って

“相手を感じ取る力そのものを育てる時間”

ともいえるんです。

 

 

 

 

 

 

 

SNS加工文化が「平均顔」を変えてしまった?

 

 

ここで番組が触れていた

もう一つの興味深い点。

 

それは、

 

SNS加工文化の影響で、
若い世代ほど“加工された理想顔”を

平均値として捉え始めているということ。

 

 

 

つまり、

 

時代そのものが

「平均顔の基準」

を書き換えて続けているんですね。

 

 

 

 

僕たちは気づかないうちに

 

「魅力的とは?」

「ふつうの顔とは?」

 

 

という感覚を

アップデートし続けているから。

 

 

 

人と関わる経験が減れば、
リアルな“顔の変化”を

感じ取る力も弱くなる。

 

逆に、

 

多様な人と日常的に接している人は、
顔の識別も、感情の読み取りも

豊かになっていきますよね。

 

 

 

ここにも

「顔を見る力=コミュニケーションの力」

 

という大きな構図が浮かび上がります。

 

 

 

棒人間は、究極の「平均顔」

 

 

そして、最後にもう一つ

気づいたことがあります。

 

 

棒人間って、

ある意味 究極の平均顔 なんですよね。

 

 

 

性別・年齢・国籍・文化・時代…

全部飛び越えて、

 

 

誰が見ても認識でき

“自分ごと”として受け取れる。

 

 

だからこそ、棒人間は
学校でも、医療や福祉でも、

語学学校、企業研修でも、

コミュニケーションの土台として機能する。

 

 

 

丸と線だけのシンプルさが、
感情を自由に乗せる余白になり、

 

人と人が向き合う

きっかけを生み出してくれるんです。

 

 

 

 

顔と向き合う力は、これからもっと大切になる

 

今回、「顔」にフォーカスした

ちょっとマニアックな内容でしたがw

 

こういうテーマを企画し制作して下さった

番組制作スタッフには感謝、感謝です!!

 

観て改めて思ったのは、
顔を識別する力は「人とつながる力」

そのものだということ。

 

 

相手を見つめ、感じ取り、

理解しようとする。

 

 

その営みは、

似顔絵でも、棒人間でも、

実際のコミュニケーションでも同じ。

 

 

だからこそ、

 

僕はこれからも
「顔と向き合う」ということを

もっと多くの方に届けていきたい

と強く感じました。

 

 

 

 

 

 

 

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アートディレクター&イラスト思考®講師
河尻 光晴 (かわしりみつはる)
住所 愛知県名古屋市
定休日 土・日・祝日

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イラストプレゼン講師

                                               
名前河尻 光晴
住まい愛知県
出身岐阜県

Profile

教育出版社の商品開発を経て、 中小企業のマーケティングやブランディングのツール企画制作に携わる。
担当したクライアントは述べ600社以上。

ライフワークとして似顔絵師としても活動しており、2015年からイラストの技法を使った研修やセミナーを開始。
講師活動と共に、教材開発・コンテンツ開発も行っている。

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