最近、ワークショップデザインを学びながら、
いろんな人のワークショップにも参加しています。
その中で感じるのが、
「じゃ、いまからグループで話してください」
と言われて始まる
“対話”の難しさや違和感です。
もちろん、話すことは大事。
でも、初対面だったり
関係性が浅い状態で
いきなり語り合うのって、
ちょっと無理がある
ことも多いですよね。
価値や想いを
言葉だけで伝えきれない
もどかしさに悩んでいる人を救う。
「話す」「書く」だけじゃなく
「えがく」を加えた
伝える技術の新常識をつくる。
イラストプレゼン講師
かわしりみつはるです。
実際、表面的な話で終わってしまったり、
参加者が「何を話せばいいの?」と
戸惑ってしまう場面にもよく出くわします。
ここ数か月のいろんな学びや
体験の中でふと感じたのが、
対話を深めたいのに、
その手段が“対話”ってのに
限界があるってこと
対話って、実は
ひとつの目的地のようなもので、
そこに至るには、
もっと丁寧なプロセスが
必要なんだと思います。
言語的なやりとりだけで
人と人が深くつながるのは、
意外と難しいものです。
そこで大切になるのが、
言語以外のアプローチ。

「体感覚」
一緒に何かを作ったり、観たり、
音を響かせたり、動いたり──
そうした体感覚ベースの
アクティビティは、
相手の人柄や価値観が
自然とにじみ出てきます。
そして、
そのあとに交わされる言葉は、
無理やり出した言葉とはまったく違う、
深みと実感を伴ったものになります。
つまり、
語らせる前に、
語りたくなる空気をつくる」
こと。
その準備として、
非言語の共通体験はとても効果的なのです。
僕自身の実践で強く感じるのが、
「描く」という行為を通した
コミュニケーションの力。

たとえば、シンプルな棒人間を使って
想いや考えを表現するだけでも、
言葉にしづらいことが「見える化」されて、
相手との理解が一気に深まるだけでなく、
絵を介して言葉がどんどん溢れていく瞬間があります。
今まさに、様々なワークショップに
参加していくことを通じて
あらためて実感しているのが、
「描く」を介したコミュニケーションには
人と人をつなぐ力があるということ。
だからこそ、
僕はこの「描く体験」を通じた
対話のプログラムを、
もっと多くの人に届けていきたいと強く感じています。
対話を深めたいなら、
まず言葉を手放してみる──

そんな逆説的だけど
意外と本質的なアプローチが、
これからの時代のコミュニケーションにおいて、
ますます大切になってくるんじゃないかと思います。
| アートディレクター&イラスト思考®講師 河尻 光晴 (かわしりみつはる) |
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| 住所 | 愛知県名古屋市 |
|---|---|
| 定休日 | 土・日・祝日 |