先日、アポロ13号の船長だった
ジェームズ・ラベルさんが
97歳で亡くなったというニュースがありました。
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僕らの世代は
トム・ハンクス主演映画で
この実話を良く知ることになったのですが、
「Houston, we’ve had a problem.
(ヒューストン、こちらで問題が発生した)」
という有名な一言の主です。
あの落ち着いた声の奥に、
どれほどの緊張と覚悟があったのかを想像すると、
胸が熱くなります。
価値や想いを
言葉だけで伝えきれない
もどかしさに悩んでいる人を救う。
「話す」「書く」だけじゃなく
「えがく」を加えた
伝える技術の新常識をつくる。
イラストプレゼン講師
かわしりみつはるです。
1970年のアポロ13号は、
月着陸を目前にして酸素タンクが爆発。
ミッションは中止され、
船内は電力も水も酸素も足りない
絶望的な状況に陥りながらも。
それでもラベル船長とクルーは、
全員の生還という新しいゴールに切り替え、
知恵と工夫を総動員して、
結果、彼らは奇跡の帰還を果たします。
NASAではこの出来事を
「栄光ある失敗(Successful Failure)」
と呼ばれてるんだけど。
We are saddened by the passing of Jim Lovell, commander of Apollo 13 and a four-time spaceflight veteran.
Lovell’s life and work inspired millions. His courage under pressure helped forge our path to the Moon and beyond—a journey that continues today. https://t.co/AjT8qmxsZI pic.twitter.com/jBlxzgrmSk
— NASA (@NASA) August 8, 2025
酸素も電力も水も足りなくて、
計器は警報を鳴らしっぱなし、
船内は極寒。。。。
そんな状況でも、
ラヴェル船長もクルーも地上のスタッフも、
「絶対に全員で生きて帰る」
という一点だけは絶対に手放さなかった。
あきらめなかったから、
工夫もアイデアも湧いてきた。
あきらめなかったから、
役割が明確になってみんなが全力を出せた。
そして、
あきらめなかったから、
あの奇跡の帰還につながったんだよね。
これが本当に実話であることを
改めて思うと、心震えて鳥肌が立ちます。
この前代未聞の事故については
特にラベル船長の「冷静さ」が
取り上げられるんだけど
爆発直後、彼はパニックにならず事実を確認し、
落ち着いた声で地上に状況を報告しています。
そして、迷いなく月着陸を中止して
生還を最優先に切り替え、
限られた電力や燃料を最適化する航路を選びました。
さらに、極寒や酸素不足の中でも
冗談を交えて士気を保ち、
クルー全員を前向きにさせたのです。
じゃあ、僕たちの日常に
この「冷静さ」ってどんな教訓があり
どう活かせるかを考えると、
例えばこんなステップが考えられますね!
①現状把握を最優先する
感情的になる前に、何が起きているかを紙やスマホに整理する。
②最終ゴールを柔軟に見直す
予定通りが無理なら、ゴールを現実的な方向に切り替える。
③優先順位を絞る
やるべきことを限定して、迷わず動ける状態にする。
④感情の温度を下げる工夫
深呼吸、ゆっくりした口調、軽いユーモアで周囲も落ち着かせる。
⑤失敗を「形の違う成功」と捉える
うまくいかなかった中にも学びや成果を必ず見つける。
アポロ13号の生死を分けた「冷静さ」は、
私たちの生活や仕事でも大きな力になります。
慌てず状況を整理し、
優先順位を決め、目的を見極めること。
それだけで、
日常の小さなトラブルも
「栄光ある失敗」に変えられるかもしれません。

| アートディレクター&イラスト思考®講師 河尻 光晴 (かわしりみつはる) |
|
| 住所 | 愛知県名古屋市 |
|---|---|
| 定休日 | 土・日・祝日 |