


先日放送された
NHKのBS番組『英雄たちの選択』
時代劇でも有名な「鬼平」こと
長谷川平蔵を取り上げた回を観ました。
大河ドラマでも中村隼人さんが演じ
主人公の蔦重とも関わる人物として
登場しているので
ある意味、捨て置けない
“旬な偉人”です。
番組では、
「鬼の平蔵」と呼ばれた
火付盗賊改方の長官として知られる
鬼平のもうひとつの顔に
焦点が当てられていたのが
面白く新たな発見がありました!
価値や想いを
言葉だけで伝えきれない
もどかしさに悩んでいる人を救う。
「話す」「書く」だけじゃなく
「えがく」を加えた
伝える技術の新常識をつくる。
イラストプレゼン講師
かわしりみつはるです。
2025年の6月1日から
改正された刑法が施行されます。
長年使われてきた「懲役」と「禁錮」が廃止されて、
新しく「拘禁刑」という刑罰が導入されたそうです。
この刑罰の種類の変更は、
刑法が1907年(明治40年)に制定されてから
初めてだそうで、なんと115年ぶりだとか!!!
こういう話って個人的に気持ちがアガってw
なんだか、歴史の転換点を見る気持ちですね!
ただの言葉の入れ替えかと思いきや、
実は大きな意味があるそうで。
「懲らしめる」ための罰から、
「立ち直らせる」ための仕組みへと、
社会の価値観が変化している
背景によるものだといわれてます。
そこで、日本の刑罰の歴史を振り返ったときに
注目されたのが長谷川平蔵です。
「鬼平」と聞くと、
バッサバッサと悪人を切っていく
武闘派なイメージがあるかもしれませんが、
実像の長谷川平蔵はちょっと違っていて
犯罪防止対策に手腕を発揮した
優秀な官僚だったみたいですね。
彼が江戸に設けた
「石川島人足寄場(いしかわじま にんそくよせば)」
という施設
いわば当時の更生保護センターのような場所。
犯罪を犯した人や、
無宿人と呼ばれる身寄りのない人たちに、
職業訓練や生活支援を提供して、
自立の道を整えてあげていたんです。
ただ働かせるだけじゃなくて、
読み書きの教育をしたり、
作業で得た報酬を出所後の
生活資金として積み立てさせたり。
鬼平が、本気で「立ち直るための場所」に
しようとしていたことが伝わってきます。
当時のヨーロッパでは
まだ懲罰主義が主流だった中で、
鬼平のこの人間的なアプローチは、
世界的に見ても極めて先進的ですよね!
現代の保護観察制度や更生プログラムの原点が、
小説や時代劇で有名な人物のアイデアであり、
改正刑法による新しい拘禁刑は、
単に罪を犯した人をを閉じ込めるのではなく、
個々の受刑者に合わせて教育・訓練・心理的支援を
提供できる仕組みだそうです。
つまり、「罰を与える」だけでなく、
「やり直しを支える」ことが、
刑罰の中に組み込まれるようになったのです。
「懲らしめ」から「立ち直り」へ。
日本の再犯防止・更生思想のルーツが、
200年前の江戸にあった事実が
なんだか誇らしく感じますね。
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アートディレクター&イラスト思考®講師 河尻 光晴 (かわしりみつはる) |
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