ミーティングやブレインストーミングなどで
アイデアを検討するとき、言葉ではなく
絵やイラスト、図を描いて共有するほうが
イメージに刺激されて、新たな発想が湧いて
話し合いが活性化することがありますよね。
価値や想いを
言葉だけで伝えきれない
もどかしさに悩んでいる人を救う。
「話す」「書く」だけじゃなく
「えがく」を加えた
伝える技術の新常識をつくる。
イラストプレゼン講師
かわしりみつはるです。
みなさんは「ポンチ絵」
という言葉を聞いたことがありますか?
もしかしたら、
こういうのは見たことはあるけれど
そんな呼び方をすることは知らなかった・・・
という方もいるかもしれません。
でも、実はビジネスや日常生活でも
大活躍している便利なツールなんです。
「ポンチ絵とは何か?」という話になると、
かなり広義に扱えるものなので、
みなさんも日常では
あっちでも、こっちでも
目にすることは多いんじゃないでしょうか。
ポンチ絵とは、図やイラストを用いて
情報を分かりやすく伝えるための絵です。
シンプルな線と図形を使って
物事を視覚的に表現するイラストのことを指し
簡潔で直感的な表現が特徴で、
複雑な概念やプロセスを短時間で
理解・共有できるように助けてくれます。
例えば、会議の議題を整理するための
フローチャートや、製品の使い方や作業工程を
説明する図などが挙げられます。
ポンチ絵は、元々は
19世紀のイギリスの雑誌「パンチ」(Punch)で
使われた風刺画が由来と言われています。
(リチャード・ドイルによる『パンチ』表紙 1867年)
日本に伝わったのは明治時代で、
「ポンチ絵」と呼ばれるようになりました。
江戸時代末期に西洋の影響を受けた
日本の風刺画家たちによって広まり、
やがて商業的なデザインや宣伝にも
使われるようになったそうです
今でいう「1コマ漫画」に相当するもので
大正時代には「コマ割り」や「キャラクター」などの
手法を取り入れた「漫画」が普及したため、
昭和初期には、「ポンチ絵」は
“昔の古臭い単純な漫画”
のことを指すようになったんだとか・・・
ただ、そこから転じて、製品設計の現場において、
工業製品の構想や設計図の下描きなどを
単純なイラストや絵で示したものも「ポンチ絵」と呼ぶようになり、
現代でも使用される「表現手法」として定着しているのです。
官公庁でも、文書の内容などを
解りやすく単純な漫画のような絵で示したものも
「ポンチ絵」と呼んでいたりと
その後、教育現場やビジネスシーンでの利用が進み、
現在では多くの業界で活用されています。
つまり、「絵で話す技術」は
ずーーっと以前から人間の営みのなかでは
日常だったはずなんですよね!
でも、それを学ぶ場所がない・・・
という現実もあります。
現代のビジネスシーンでは、
「ポンチ絵」は会議資料やプレゼンテーションで
よく使われています。
特に難解な技術的な話や
プロジェクトの流れを説明する際に、ポンチ絵が効果的です。
シンプルで理解しやすい図を使うことで、
受け手に内容を直感的に伝えることができます。
また、教育現場や子供たちとのコミュニケーションでも、
ポンチ絵を使うことで学びを
楽しくわかりやすくすることができます。
そして、
棒人間は、ポンチ絵の中でも
特にシンプルかつ効果的な表現方法で、
人物や動作を直感的に表現できるため、
複雑なシナリオを簡潔に伝えることができます。
例えば、教育現場では、
棒人間を使って授業の流れや役割分担を示すことができ、
参加者の理解を助けます。
また、ポンチ絵と棒人間を組み合わせることで、
創造的なアイデアを生み出す可能性も広がります。
日常生活でも、ポンチ絵は身近なツールです。
家族や友人に何かを説明する際に、
簡単なイラストを描くことで、
言葉だけでは伝わりにくいことも、
すぐに理解してもらえる場面が多くあります。
“歴史ある”ポンチ絵は
そのシンプルさとユーモアを活かして、
ビジネスから日常生活まで
幅広い場面で活躍しています。
そして、
棒人間との組み合わせによって、より直感的で効果的な
コミュニケーションツールとなる可能性を秘めています。
ぜひ、皆さんも
自分なりのポンチ絵を活用して、
アイデアやメッセージを
もっと楽しく伝えてみてくださいね!
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アートディレクター&イラスト思考®講師 河尻 光晴 (かわしりみつはる) |
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住所 | 愛知県名古屋市 |
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