イラストで伝える・見せる・考える
誰でも描けるイラスト講座

「水木しげるの妖怪百鬼夜行展」

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気象庁の予報用語では、9月は

「秋」の期間とされていて

秋の足音が聞こえる季節に入りましたが、

 

 

まだ、夏の名残を感じたくてw

 

名古屋市博物館で開催されている

「水木しげるの妖怪百鬼夜行展」

行ってきました。

 

 

 

 

 

 

価値や想いを
言葉だけで伝えきれない
もどかしさに悩んでいる人を救う。

「話す」「書く」だけじゃなく
「えがく」を加えた
伝える技術の新常識をつくる。

イラストプレゼン講師
かわしりみつはるです。

 

 

 

 

 

 

『ゲゲゲの鬼太郎』をはじめ

現代の日本に妖怪文化を根付かせた

日本を代表する漫画家

 

水木しげる先生

 

 

昨年2022年が生誕100周年ということで

全国で開催されきた「妖怪百鬼夜行展」

 

なんとか名古屋の会期中に

観に行く事ができて良かったです^^

 

 

 

 

 

 

 

これまでも水木先生の妖怪展は

数多く開催されてきましたが、

 

今回の展覧会は、

単なる妖怪展示や

水木先生の生涯を紹介するだけでなく

 

 

 

水木先生ご本人が所蔵されていた

古今東西の妖怪関連資料や

漫画作品の原稿などが公開されていて

 

 

どのように妖怪(おばけ)たちが

水木作品の中で生み出されてきたのか?

 

という創作の裏側に迫っているのが

見どころでした。

 

 

 

これはモノを描く者としてはもちろんですが

日本の歴史・文化風習の伝承という点でも

とっても興味深く魅入ってしまいましたね。

 

 

 

 

 

 

 水木しげるの妖怪たちはこうして生まれた

 

ぬりかべ、一反木綿、砂かけ婆、こなき爺

ぬらりひょん、がしゃ髑髏などなど

 

 

僕らがイメージする日本の妖怪って

水木作品からの刷り込まれているものが

いっぱいありますよね。

 

 

 

「百鬼夜行展」では、

 

そんな水木しげる先生ご自身が影響を受けた

”のんのん婆”のエピソードや

文献、江戸時代の浮世絵師による、

数々の妖怪画の展示と解説もあり。

 

 

妖怪表現の歴史、妖怪研究の系譜を

見ているようで知識欲が満たされていきました!!

 

 

 

 

 

 

柳田國男の『妖怪談義』

鳥山石燕の『画図百鬼夜行』

 

などの神田の古本屋街でかいあさった

古い文献が

妖怪創作の「元ネタ」になっているのは

興味深かったですし

 

 

 

水木作品には伝統的で情緒的な

世界観が醸されきたの妙に納得です。

 

 

 

 

水木先生が描く妖怪の姿形は

大きく3つのパターンあったそうで

 

 

 

①「絵師たちからの継承」

 

②「様々な資料を寄せ集めて創作」

 

③「文字情報からの創作」

 

 

 

①については、古来より伝わる「妖怪」で

過去に描かれた絵を基に、

かなり忠実に再現してキャラクターにしています。

「あかなめ」「ぬらりひょん」とかその代表ですね。

 

 

 

 

 

ちなみに余談ですが、

 

 

先月は別の会場で開催されていた「浮世絵展」にも

観覧してきていますが

 

そのときのメインビジュアルの一つ

江戸後期の浮世絵師・歌川国芳作のがしゃ髑髏↓

 

 

 

 

こちらが今回の展示会のビジュアルで

水木先生のがしゃ髑髏↓

 

 

この2つのイベント

会期がカブってた時期もあって、

どっちがどのイベントのポスターなのか

軽く混乱するくらいの再現性でした。

 

 

 

なので、

浮世絵の妖怪画をはじめ

日本の妖怪には「河童」「天狗」とか

古くから伝統的にその姿が“存在していた”妖怪と

 

水木作品で初めて姿形が生み出された妖怪が

いるんだってことを知るのも面白いですね。

 

 

個人的には「ぬりかべ」とか「一反木綿」は

②③のパターンで生み出された”創作”だというのは

ちょっとショックでしたが、

 

 

 

 

様々な展示を通して

 

「江戸時代の絵師の後継者」であり

「これまでに描いていないものは自分が描く!」

 

という水木先生の心意気や息づかいが

いまでも感じるようで心が躍る空間になってました。

 

 

 

 

 

そしてもう一つ

感銘を受けたのが

 

 

水木作品の妖怪ついては

その姿形だけを描くのではなく、

 

背景、雰囲気や気配

観た人の”驚き”までもが

意識的に表現されていること。

 

 

 

 

水木先生のインタビュー動画で

その事について語られていましたが

 

 

この探究心や好奇心について

 

 

「いるものを掴む」

という表現をされていました。

 

 

 

痺れます!

 

 

 

 

妖怪というのは

本来「見えない」ものですが、

 

それを想像できるのは、

 

その場所に足を踏み入れたり、

不思議な体感をしたときの

人の「気持ち」なんだと思います。

 

 

 

ゲゲゲの妖怪たちが

時代を越えて今もなお

愛されるのは、

 

描き手が人の気持ちに

寄添う(付き纏うw)から

なのかもしれません。

 

 

 

水木妖怪たちの創作の裏側を観ながら

ふと思ったのが

 

 

棒人間も一種の「妖怪」ですね。

 

しかも誰の手からも生み出せるという

ユニークな妖怪です。

 

 

 

恐怖や不安

モヤモヤした気持ち

うっかりSNSで吐き出す闇w

 

曖昧な感情を棒人間で

見える化してみる

 

 

 

そうすることで

頭だけでは理解しきれない事が

妙に納得できたり、腹落ちしたり

落ちついたりすることはあります。

 

 

 

 

今、自分をこんな気持ちに

させているものは何か?

 

 

 

そんな事を意識的に

描いてみることで

 

恐怖や不安を和らげたり、

あるいは状況を楽しんだり、

愛おしんだりすることができるのが

 

 

妖怪「棒人間」なのかもしれません・・・(笑)

 

 

 

ほら、あなたのすぐそばにも

きっと今か今かと

棒人間が出番を待っていますよw

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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イラストプレゼン講師

                                               
名前河尻 光晴
住まい愛知県
出身岐阜県

Profile

教育出版社の商品開発を経て、 中小企業のマーケティングやブランディングのツール企画制作に携わる。
担当したクライアントは述べ600社以上。

ライフワークとして似顔絵師としても活動しており、2015年からイラストの技法を使った研修やセミナーを開始。
講師活動と共に、教材開発・コンテンツ開発も行っている。

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