登っていく坂の上の青い天に、
もし一朶(いちだ)の白い雲が輝いているとすれば、
それのみを見つめて、坂を登ってゆくであろう。
生誕100年を迎えた
司馬遼太郎の代表作『坂の上の雲』の
冒頭の一節です。
痺れますよね~
NHKのスペシャルドラマでは
渡辺謙さんのナレーションで
これまた最高で、
ココだけでアーカイブで観てても
胸が熱くなります。
青空に美しい雲が広がるこの季節、
坂道じゃないところでも笑)
空を見上げると
司馬遼太郎のこの一節を
心の中で復唱しながら
流れる雲をぼーーーっと
眺めることがあります。
価値や想いを
言葉だけで伝えきれない
もどかしさに悩んでいる人を救う。
「話す」「書く」だけじゃなく
「えがく」を加えた
伝える技術の新常識をつくる。
イラストプレゼン講師
かわしりみつはるです。
一朶(いちだ)の白い雲
ってのがいったいどんな雲なのか
よく分かりませんが、
なんとなく僕は
「あの坂を登れば、海が見える」と
リンクして
夏の坂道の入道雲のイメージですw
小学1年生の夏休み。
プール帰りの夏空を見上げると
大きな雲がモクモクと広がっているのが
面白くてずーっと眺めてたことがあります。
目に入ってくる白い雲が、
怪獣に見えたり、動物に見えたり・・・
たしか、その日の絵日記には
その事を(もちろん雲のイラスト付きで)
描いたんだけど、
それを読んでくれた
担任の先生が「すごい!すごい!」と
“トンボのメガネ”って評してくれて
めちゃくちゃ褒めてくれました。
“トンボのメガネ”ってのは
いろんな発想が生み出せる「観察眼」
だということを子ども心に受け取っていて
誇らしく、嬉しかったですし、
僕の創造力の源泉となる
現体験ひとつです。
みなさんにも、なんとなく空を見上げて
雲の形にいろんなイメージを重ねる
そんな経験はあると思います。
大人になると、なんとなく
そいう事を言うのが小っ恥ずかしい
お年頃ではあったりw
いはゆる入道雲ってのは「積乱雲」の事で
こういう呼び方になると
今この時期は「ヒートアイランド」や
「ゲリラ豪雨」と紐づけされて
注意喚起の対象となっていて
あまり好意的な
イメージが抱けないのですが
古くからは別名「太郎雲」なんて呼ばれて
関東では「坂東太郎」、関西では「丹波太郎」、
信州では「信濃太郎」、四国では「伊予太郎」などと
呼ばれていたそうです。
むくむくと雄大に立ち上る
立体的な雲は力強そうで、
時には雷を鳴らし大雨を降らす現象に対して
昔の人は、やんちゃ坊主のような
人格を感じながら親しみを込めて
呼んでいたのかもしれません。
一般的に言われる
「入道雲」の由来を調べると
“雲の形がお坊さん頭に似ているから”
という説が出てくるのですが、
個人的には「どこが?」って感想ですw
実は、「入道雲」は
一年を通して出てくるそうですが、
やっぱり夏のシンボルですね。
夏空にモクモクと広がる雲は
“大人の目”にも
まるで青いキャンバス描かれた
イラストのようにも見えてきます。
そして雲は絶えず変化し
一瞬一瞬で形が変わり、
新しい姿を見せてくれます。
そんな雲をぼんやりでもイイから、
様々な形や模様を想像しながら眺めてると、
空のキャンバスに、
自分の想像力が広がっていくような、
感覚にもなりますし。
なんだかポジティブです。
慌ただしい、忙しい日々の中で、
さらには、
猛暑の厳しい日差しに目を背け、
「熱中症警戒」が叫ばれ
外に出ることすら用心が必要な毎日ですが
たまには夏の青空を
見上げてみてはいかがでしょうか?
夏の入道雲の美しさと不思議さに、
親しみを感じてみることができます。
雲が移り変わる様子を見ながら、
創造性が刺激される、自然界の一部である事も感じながら
自分自身の変化や成長に対しても
前向きな姿勢を育むことができるはずです。
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アートディレクター&イラスト思考®講師 河尻 光晴 (かわしりみつはる) |
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