トーベとムーミン展
〜とっておきのものを探しに〜

https://tove-moomins.exhibit.jp/
作者没後25年、そして
ムーミン誕生80周年を記念した本展が、
6月14日まで名古屋・松坂屋美術館にて開催中!
タイミングを見計らっているうちに
随分と後回しになてしまい、
昨日ようやく足を運んできました。
松坂屋美術館へは
2024年の『ミュシャ展』以来ですね。
2年ぶりに訪れた企画展は
ずっと気になっていた
ムーミンの作者トーベ・ヤンソン

最近までそのお顔を知らず💦
調べてたら魅力的な方だったので
似顔絵のモデルで取り上げたこともあります^^
そんな
フィンランドの芸術家トーベ・ヤンソンの
画業と人生を辿る特別展「トーベとムーミン展」
結論から言うと、期待以上!
ムーミンの世界に
どっぷりと魅了されてきました。

価値や想いを
言葉だけで伝えきれない
もどかしさに悩んでいる人を救う。
「話す」「書く」だけじゃなく
「えがく」を加えた
伝える技術の新常識をつくる。
イラストプレゼン講師
かわしりみつはるです。
世界的に愛されるキャラクターの
原画を間近で見られることは、
“絵描き”の端くれとして、
興奮するし、幸せを感じますね。

ムーミンの生みの親トーベ・ヤンソンの
「直筆の筆跡」を目の前にして、
心拍数は上がる一方でしたw

使い込まれた絵の具箱。

インクの走り書きが残るラフスケッチ。

コミックの原稿に残る修正の跡

鉛筆の下描き、迷い線までもが美しく、
思わず息を飲みました。
筆圧の向こう側にいるトーベの存在を、
肌で感じられるような体験でした。

初期の油彩画から風刺画、
小説・コミックスの原画、
愛用した品々まで約300点。
これだけの濃密な記録が並ぶ展示は、
なかなか体験できません。

印象的だったのが
1940年に描かれた自画像
『煙草を吸う娘』です。
当時25歳のトーベが、指にタバコを挟み、
挑発的ともとれる自信に満ちた眼差し。
画家として頂点を目指そうとする
一人の芸術家の野心がビシビシ伝わってきますw
あの愛らしいムーミンを生み出した人が、
こんなにも骨太な魂を持っていたなんてね!
面白いですよね。
展示は原画だけじゃなく、

壁一面に広がる大きな壁画、

ムーミンの世界に包まれるイマーシブムービーなど
臨場感、没入感がすごくて、見どころ満載です!!
この展示会では「ムーミン」だけでなく
もちろんトーベという人が、
どんな人生を歩んできたのかも
丁寧にたどることができ、

彼女の生涯からは、あの愛らしい絵柄からは
想像もつかない硬派なバックグラウンドが見えてきます。
ムーミンの原型が生まれたのは1940年代、
第二次世界大戦のさなかでした。

トーベは当時、政治風刺雑誌『ガルム』で
反戦を訴え続けていました。

サインの傍らにひっそりと描かれていた
細長くて不機嫌な生き物。
それが後のムーミンの原型だったそうです。

シリーズ第一作『小さなトロールと大きな洪水』
に描かれる洪水も、ただの自然災害ではなく
戦争で根こそぎにされた人々の姿が、そこに重なります。
あのふわっとしたムーミンの中に、
そんな切実な祈りが込められていたと思うと、
知れば知るほど、胸が熱くなりました。
そんな暗い戦争の景色の中から
生まれた作品ですが

ムーミン谷は逃避の場所じゃありません。
誰もが帰れる場所、自分らしくいられる場所。
血縁を超えて他者つながり合う社会の、
希望の設計図のように感じられます。
また、会場の壁には、キャラクターたちの言葉が
いくつも刻まれており、一つ一つが胸にしみてきます。



ミイも、トゥーティッキも、スナフキンも
なんかもう、今の時代を生きる人へ
語り掛けてるようじゃないですか?
こうした普遍的なメッセージがあるから、
世代を超えて世界中で愛され続けているんですよね。
こういう作者の先見性には感服します。
トーベとムーミンの世界は
その根底には優しくて
少し哲学的な空気が感じられます。

彼女が灯した芸術の火は、
今も、これからも
僕たちの未来を照らし続けるように
僕自身も描き続けながら、
伝え続けていきたい!
そう思わせてくれる、
本当に素晴らしい空間でした!!!
トーベとムーミン展 〜とっておきのものを探しに〜
2026年6月14日まで開催!
気になる方は、ぜひ足を運んでみてください。
| アートディレクター&イラスト思考®講師 河尻 光晴 (かわしりみつはる) |
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| 住所 | 愛知県名古屋市 |
|---|---|
| 定休日 | 土・日・祝日 |