棒人間の手って
けっこう難しいですよね?
イラストプレゼンマスター講座の
受講生さんからこんな意見をいただきました。
みなさんも「棒人間の手って意外と難しい」
と思ったことはありませんか?
通常、棒人間の手は
「〇」で表現することが多いですよね。
でも、
もっと具体的に仕草や動作を見せたいとき、
「〇」以外の表現も使ってみたいものです。
今日は、中級者以上の方に向けてのお話です。
覚悟して読んでください(笑)。
価値や想いを
言葉だけで伝えきれない
もどかしさに悩んでいる人を救う。
「話す」「書く」だけじゃなく
「えがく」を加えた
伝える技術の新常識をつくる。
イラストプレゼン講師
かわしりみつはるです。
普段はシンプルに「〇」で
手を描くことが多い棒人間ですが、
表現をちょっと工夫したいとき、
「〇」だけでは物足りなくなることもあります。
たとえば、
物を持ったり、指を指したり、拳を握ったり…
こういう具体的な動作のディテールを
どう棒人間に“シンプルに”落とし込むかがポイントで
正確に描くのではなく、
なんとなくそれっぽく観える!
ように描くことが“工夫のしどころ”であり
より上級の楽しみ方にもなります^^
とにかく上手に描けるようになりたい!!
ってことであれば
(資料『やさしい顔と手の描き方』A・ルーミス著 マール社)
こんな風に描けるに越したことはないけど、
こと、棒人間の表現でいうと
「手」の表現に凝りすぎると、
棒人間らしさが失われるのが難しいところです。
細かく描くとバランスが崩れて、
仕上がりが「なんか変・・・」って
ハマる人も多いです。
とはいえ、「この形で描いてね!」と
明確に言える完璧な定型フォルムがある訳でもないので。
描き手のみなさんの
観察力・想像力・思考力を拡張していくことになります。
棒人間で何を描くか、何を表現したいかによって、
手先のデフォルメ表現も変わってくるため
自分の表現したいことに合わせて
手の描き方を工夫する必要があります。
という事で、棒人間の手を
より豊かな表現で描くうえでのポイントを
いくつかのパターンで紹介します!
シンプルな手の形の意味が解って使えると、
表現の幅が一気に広がりますよ!
今回は親指がポイントとなる
手の描き方のポイントをいくつか紹介しますが
「描き方」そのものを紹介してるわけではなく
考え方・捉え方のプロセスなので
「へ~、河尻はこんな風に
頭ン中で処理してんだぁ~」
てな気持ちで観てもらえたら嬉しいです。
「手のひらってどんな形だっけ?」
とざっくりイメージする場合、
具体的な手は四角形の集合体としてイメージすると、
全体像が捉えやすいです。
円形描く人もいますが、
四角形で捉えた方が理解しやすいです。
これでデフォルメされた手が描けるんだけど
棒人間的にはもう一段階シンプルにしたいですよね!
フォルムとしては「ミトン」を
イメージすると良いかもしれません。
手の構造を理解したうえで、指の表現を省略し、
手は「親指」と「その他の指」で描き分けられると
混乱することなく、シンプルに表現でき
棒人間らしい手が描けます!
コチラに向けて「拳」を突き出している力強い構図で、
手を握りしめた状態を表現します。
ここでも四角形でイメージすると
構造を理解しやすくなります。
注意点は親指の位置がですね!
棒人間化するときには「〇」を意識すると
ボクシングのグローブのような手のイメージなり
勢いや力強さが伝わってきます。
②の基本フォルムを90度回転させただけです(笑)
手の向きが変わると、「拳」というよりは、
何かを握りしめているイメージになります。
という事で、
いろんなモノを握らせてみましたw
・・・拳銃に拘り過ぎて、一番時間をかけてしまいましたwww
③の発展形です。
親指を立てた「サムアップ」は、棒人間にもピッタリのポーズ。
「いいね!」や「OK」を簡潔に伝えることができます。
親指は指先に行くほどに膨らんでいる形が
力強さやユニークさを醸し出します。
いかがでしたか?
今日はちょっぴり専門的なお話をしましたw
棒人間のシンプルな表現も、
「実際はどんな形?」
というバックグラウンドをなんとなく知っていると、
表現の幅が一気に広がり、より活き活きとした躍動感のある
棒人間が描けるようになります!
線と形の組み合わせで「これだけで描ける!」が分かれば、
次は「これだけの奥」を知るとますます面白くなります。
いちいち今回のような
プロセスで描く必要ありませんがw
「全体の構造」をつかむ力は、
豊かな表現力を身につける鍵ともいえます。
棒人間の表現もますます面白くなるはず
ぜひ、あなたもいろんな手の描き方に挑戦して、
オリジナルの棒人間に命を吹き込んでみてください!
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アートディレクター&イラスト思考®講師 河尻 光晴 (かわしりみつはる) |
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住所 | 愛知県名古屋市 |
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