イラストで伝える・見せる・考える
誰でも描けるイラスト講座

遊びと棒人間~「遊び」を軽んじちゃいけないよ~

 

 

今日は「子どもの日」という事で

 

人間の【遊び】について

記事を描いてみたいと思います。

 

 

 

価値や想いを
言葉だけで伝えきれない
もどかしさに悩んでいる人を救う。

「話す」「書く」だけじゃなく
「えがく」を加えた
伝える技術の新常識をつくる。

イラストプレゼン講師
かわしりみつはるです。

 

 

 

 

 

大人になってから

「遊び」って捉えると

 

 

“遊んでないで、勉強しなさい!”

 

とか

 

“遊んでる暇があったら仕事しろ!”

 

 

ふざけや不謹慎といったような

ネガティブなイメージが付きまとう

雰囲気ってありませんか?

 

 

 

でも、実際に

 

 

「遊びって何?」

「どこからが遊びなの?」

 

っていうように

哲学的に考えてみると、

 

「遊び」ってのは悪い事ではなく

 

むしろ人生を豊かにする

ものだという事に

気づくきっかけにもなります。

 

 

特に今の世の中、

何かと息苦しさを感じることが多い中で

「遊び」とは何かと考えるのも

 

規制のないゴールデンウィークで

子どもの日に考えるのも

いいんじゃないでしょうか?

 

 

 

 

 ホイジンガとカイヨワの遊戯論

 

遊びこそが

人間活動の

本質である。

 

 

 

「遊び」について考えるときに

参考になるのが

 

 

オランダのヨハン・ホイジンガによる

『ホモ・ルーデンス』(1938年)

 

フランスのロジェ・カイヨワ

『遊びと人間』(1958年)

 

という2冊です。

 

 

 

どちらも鹿屋体大時代に

「体育哲学」という教科を履修した際に

学んだ古典的名著です。

 

 

学生のころは

ただニッチな本だと思っていましたが

 

ビジネスの分野でも読んでる方も

結構いるみたいで世界的に影響を与えている

遊戯論のようで、また最近手にしてみました^^

 

 

 

 

ホイジンガさん曰く、

人間とは「ホモ・ルーデンス=遊ぶ人」のことであり

「ホモ・ファーベル=作る人」より先に存在していて、

 

人類が育んだあらゆる文化は、

すべて遊びの中から生まれた!

 

と言ってます。

 

 

その本質的な起源の要素を

次のようにまとめています。

 

① 自由な行為である
② 仮構の世界である
③ 場所的時間的限定性をもつ
④ 秩序を創造する
⑤ 秘密をもつ

 

 

こうやって定義されると
「遊び」の概念が形作られていく

感じがしますよね!

 

ホイジンガさんは
この要素をベースに人類諸行を

振り返っていて

 

「遊びと法律」「遊びと戦争」

「遊びと知識」「遊びと詩」

 

といった内容で

 

人類の歴史は遊びからはじまっている!

という

 

歴史文化を「遊び」という切り口で

再解釈していて興味深いのです。

 

 

その重要性が気づかれていなかった、

「遊び」を正面から肯定的に捉えた

ホイジンガさんの論考は、

 

学術的にも大きなインパクト与えたようです。

 

 

そういう意味では、

「天才の定義」に通じる話で痛快です^^

 

「天才の定義」と棒人間

 

 

 

 

さて、

そんなホイジンガ先生の論考を

受け継いだのが

 

カイヨワの『遊びと人間』。

 

 

 

カイヨワさんは世の中に存在する

「遊び」の要素を体型的に分類をする!

 

という試みをしています。

 

 

いいですね~

分類大好き人間としては。

 

棒人間図解でご紹介したいと思います^^

 

 

 

 

 

遊びについて4つの要素

カイヨワさんは、

人間のあらゆる遊びを

 

「意志」と「脱意志」

「規則」と「脱規則」という

 

2つの軸で捉えながら

4つの要素に分類しています。

 

 

① 競争(アゴン)・・・意志+規則
② 偶然(アレア)・・・脱意志+規則
③ 模擬(ミミクリ)・・・意志+脱規則
④ 眩暈(イリンクス)・・・脱意志+脱規則

 

 

ひとつづず見ていきましょう

 

 

 

① 競争(アゴン)

 

アゴンは、競争を意味ししていて、
勝つことや負けること、他人と競うことによって、
遊びがより活気づく要素です。

 

例えば、スポーツやボードゲームなどでの

対戦や競技がそれにあたります。

 

 

 

② 偶然(アレア)

 

アレアは、偶然を意味します。

この要素は、遊びにランダム性を加えることで、
予測できない要素をもたらします。

例えば、ルーレットや、サイコロを使った

ゲームなどが挙げられます。

 

 

 

③ 模倣(ミミクリ)

 

ミミクリは、模倣を意味します。

この要素は、遊びにおいて、現実とは異なる状況や

憧れのヒーローやキャラクターなどを演じることによって、

自己を他者とすることにより、現実世界から脱出する

 

例えば、演劇やコスプレ、

「ままごと」などがそれにあたりますね。

 

 

 

④ 眩暈(イリンクス)

 

イリンクスは、眩暈を意味し、無秩序な状態、

混乱や混沌を楽しむことです。

 

すべり台、ブランコ、ジェットコースター、お化け屋敷など

非日常的な環境で、 ぐるぐる回ったり、急速な回転落下など、
一時的な知覚の安定を破壊することに面白さがあります。

 

これハマっちゃうとヤミツキ状態ですね。

 

 

テーマパークの人気アトラクションで

待ち時間4時間というとんでもない行列に

並んでた人たちがいますが

 

長時間待たされてでも、楽しみたいんでしょうね~

いろんな所が眩暈を起こしてますよねwww

 

 

 

 

 

 

 

 

カイヨワさんが提唱した4要素は

遊びを深く理解するために重要な概念であり

 

世の中の「遊び」はこの4要素が

複合的に絡み合って「楽しさ」を

生み出しているといえます。

 

 

だから、

 

仕事においても、勉強においても

日常生活においても

 

「楽しさ」を生み出すための

鍵となる考え方なので、

 

 

これからの時代、すべての人間活動では

「遊び」の要素は必要ですよね!!

 

 

 

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河尻 光晴 (かわしりみつはる)
住所 愛知県名古屋市
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イラストプレゼン講師

                                               
名前河尻 光晴
住まい愛知県
出身岐阜県

Profile

教育出版社の商品開発を経て、 中小企業のマーケティングやブランディングのツール企画制作に携わる。
担当したクライアントは述べ600社以上。

ライフワークとして似顔絵師としても活動しており、2015年からイラストの技法を使った研修やセミナーを開始。
講師活動と共に、教材開発・コンテンツ開発も行っている。

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