9月1日は、
映画のファーストデー。
・・・ってことで
前々から映画館で観たかった作品を、
二本立てで観てきました。
ジャンルのふり幅が大きい2作品でしたが
意外にも重なっていたり、対比になっていたりと
面白い組み合わせで鑑賞してきましたよ!!
価値や想いを
言葉だけで伝えきれない
もどかしさに悩んでいる人を救う。
「話す」「書く」だけじゃなく
「えがく」を加えた
伝える技術の新常識をつくる。
イラストプレゼン講師
かわしりみつはるです。
一本目は、リドリー・スコット監督の
最新作『ラスト・サバイバー』。

感想の前にまずこれを言いたい。
『エイリアン』『ブレードランナー』『ブラック・レイン』
『グラディエーター』『ブラックホークダウン』などなど、
僕が子どものころからこの年になるまで、
ずーーっと映画史に残る傑作を何本も世に送り出してきた
巨匠、リドリー・スコット監督
今年でもうすぐ89歳ですよ!!!!
この歳で、パンデミックで人類の大半が消えた
バイオレンスな終末世界を
現役バリバリで撮っている。
それだけでもう、頭が下がります。
引退どころか
ハリウッドに「似た話ばかり量産するな」と
「だから俺が撮る!」みたいな
喝を入れているというんだから、恐れ入ります。
リドリー・スコット監督、似た話が量産されるハリウッドに「いい加減にしてくれ。ほかに語るべき物語があるはずだ」
▼記事詳細はこちらhttps://t.co/hmcjGTlhbP#ラストサバイバー
— 映画.com (@eigacom) August 24, 2026
……とはいえですね、、、
ちょっと気まずいんですがw
この映画を一言で言うと
「アイ・アム・レジェンド」+「マッドマックス2」
+「28日後」+「ダンス・ウィズ・ウルブズ」
でしたけどねw
まぁ、そこはご愛嬌ということで。
個人的に「リドリー・スコット」
作品ブランドに弱いのです、、、僕はw
で、その演出がやっぱりいいんですね。
「終末世界」と聞くと
バイオレンスアクションを想像していたんですが、実
際はずっと穏やかな日常のリアリティが流れている。
誰もいなくなった世界で人はこう生きるのか、
という手触りが伝わってきます。
そして、
映像が息を飲むほどに美しい
これを見るために配信ではなく
映画館に行く価値はあります。
その美しさの中に常に暴力と死が
隣り合っている不気味さもあってね、
映像演出だけからじわじわと伝わってくる。
この世界を説明する
ナレーションや具体的な回想はなく、
状況説明するセリフもほとんどなくて、
僕らは突然この世界に
放り込まれている感じですw
でも、僕はこういうのが好きなんです。
登場人物たちの、日常の描写の積み重ねから、
この世界がどういう世界なのかを
自分で想像していく感じなんですね。
だから理解するのに少し骨が折れ
観る人によっては、退屈に感じる部分は
あるかもしれないですね。
そこから、物語は寄せては返す波のように動くんです。
穏やかなシーンと激しいバイオレンスシーン、
不穏と恐怖に包まれる緊迫シーンと、
このあたりの緩急の織り交ぜ方は凄くて
暴力集団の襲撃は胸騒ぎが止まらないし、
脱出劇は手に汗握ります!!
この辺りは、リドリー・スコットの醍醐味でした!!
あと
セスナで雄大な大自然を飛んでいく映像は、
これはもう映画館で観るものですね。
愛する家族や相棒を失い絶望に沈んだ主人公が、
人とのつながりの中で希望を見出していく。
終末世界を描いた作品なのに、
どこか救われるような、
幸せな気持ちで観終えている自分がいて、
いい意味で
思ってたんと違う作品でしたw
リドリー監督!これからも現役バリバリで
面白い攻めた作品楽しみにしてます!!
二本目は、打って変わって
『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』です。

実は僕、ちいかわはその造形や
世の中のブームは知っているものの、
作品としての具体的な世界観や物語には
一切ふれてこなかったので、
「こんなの映画になるものなのか???」
とさえ思ってました💦
ただSNSやネットニュースで
「衝撃」「闇が深い」「大人が観るべき」
といったような声や話題を目にし始めてから、
「そんなに?」って
どれだけ心をえぐられるんだろうと
ちょっと期待して観に行きました。
かわいいキャラクターたちが
愛嬌たっぷり活躍する世界は
悪意があったわけではないのに
小さなボタンの掛け違いから
復讐と犠牲の闇が渦巻いている・・・
今の世界情勢や人間社会を
浮き彫りにしているような物語でした。
それに、これは一本目の
リドリー監督の演出とも重なるんですが、
主人公(?)のちいかわ自身には
セリフがないんですね。
中にはしゃべるキャラクターがいたり、いなかったりと
この基本設定にちょっと混乱しましたが、
言葉で説明するのではなく、
シンプルなキャラクターの表情や動きから、
感情や心の動きを観客が解釈していくわけで、
唯一、島の秘密を知ったちいかわが、
それを一人で飲みこんでしまうシーンは、
ちょっと胸を締め付けられました。
説明されないからこそ想像する余白がある——
こんなかわいい世界にもありました。
作者ナガノさんの原作を読みたくなりました。
興味深いかったのは映画が終わって
劇場を出るとき、
公開からだいぶ経つのにほぼ満席で、
観終わった人たちがゾロゾロ出口に向かいつつ
さっそく感想を口にしている。
おそらく2回目3回目の人が
友達を連れて見に来てるという
グループやペアも多くて、
僕が最近、朝井リョウを
みんなに勧めてるのと同じ構図でしたwww

映画「ちいかわ」のあの熱のこもった空気は、
ワークショップのネタに間違いなくなりそうだなと(笑)
荒廃した終末世界に観た希望と、
かわいいほのぼのとした世界に潜む闇。
2つの作品が僕の中で響き合った、
ファーストデーでした。
| アートディレクター&イラスト思考®講師 河尻 光晴 (かわしりみつはる) |
|
| 住所 | 愛知県名古屋市 |
|---|---|
| 定休日 | 土・日・祝日 |
『ちいかわ』は、小学生がワイワイ入館して、しおしおと俯いて出てくると、話題になっていまして、短編アニメから入った自分には、不可解なのですが、ナガノさんを長く知る人には、さもあらなんな作品なんだそうで。早く見に行かないと、です。はい。