イラストで伝える・見せる・考える
誰でも描けるイラスト講座

5月27日は百人一首の日

 

 

本日5月27日は

「百人一首の日」です。

 

 

1235年(文暦2年)のこの日、

藤原定家が『小倉百人一首』を

完成させたことに由来してるそうです。

 

 

 

「百人一首」と聞くと、

みなさんはどんな思い出がありますか?

 

 

多くの人が、小中学生の頃、

国語の授業や冬休みの宿題で覚えた!

 

という体験があるんじゃなかな?

僕は当時とにかく

「かるた取りの勝負に負けたくない!」

という一心があったので、

 

百人一首を覚えること自体は

めちゃくちゃ前向きにでしたね(笑)

 

上の句が読まれた瞬間にバシッと札を取る、

あの快感と勝利のために

とにかく丸暗記していました。

 

 

だけど、ただ「音」や「絵の印象」を

インプットしていただけで

 

1,000年前の人たちの言葉の意味や

作者がどんな人生を送った人物なのかなんて、

当時はほとんど気にも留めていませんでした。

 

 

 

しかし、大人になって、

ただの「記憶」でしかなかった百人一首が、

自分の内面を彩る瞬間が訪れたのです。

 

 

そのきっかけが、

「大河ドラマ」でした。

 

 

 

 

 

価値や想いを
言葉だけで伝えきれない
もどかしさに悩んでいる人を救う。

「話す」「書く」だけじゃなく
「えがく」を加えた
伝える技術の新常識をつくる。

イラストプレゼン講師
かわしりみつはるです。

 

 

 

「光る君へ」と「平清盛」

 

 

大河ドラマ検定2級の僕は、

 

人生で大切なことは

「ジャンプ」よりも「大河」で学んだw

 

といっても過言ではないほど

小学生のころからずーーーっと

大河作品を観てきましたが、

 

 

あまたある名作の中でも異彩を放ち

個人的に指折りの超お気に入り!と推ししたいのが

 

 

『平清盛』(2012年)と、

『光る君へ』(2024年)です!

 

 

 

 

大河ドラマではなかなか取り扱われない

「平安時代」が舞台ということで、

 

 

まずそれだけで

知的好奇心がかきたてられたのですが、

 

 

 

この2作が何より格別だったのが

 

 

劇中に百人一首の作者たち

次々と登場してきたときの感激でした!!

 

 

紫式部、清少納言、西行法師、崇徳上皇・・・

 

ドラマを観ながら

「あ、この人ってあの歌の作者?!」

「覚えたよ!覚えたよ!」って

 

自分の記憶とリンクした瞬間、

鳥肌が立つような興奮と同時に、

 

 

こどもの頃から、すでに

この人たちの言葉と繋がっていたんだ!!

 

という興奮と感動が押し寄せてきたんですよねw

 

 

ただの「勝つための記号」だった

和歌の作者たちが、

 

画面の中で血の通った人間として

全力で生き、恋をして、

ドロドロの政治闘争を繰り広げている。

 

 

 

 

文字や音の並びでしかなかった知識(点)が、

ドラマの中の彼らの生き様を通して、

受け継がれる生きた歴史として

 

自分の中で目を覚ます──。

 

 

このゾクゾクするような贅沢な体験こそ、

この2作品ならではの醍醐味でしたね。

 

 

 

百人一首も大河も

ハマってない人からすれば

「なんのこっちゃ?!」だとおもいますがw

 

 

 

そんな興奮を思い出してしまいましたのでw

この“記念日”に大河に登場していた

百人一首の歌人たちをまとめてみました!!

 

 

大河ドラマ『光る君へ』(2024)の歌人たち

 

第57番 紫式部
劇中:まひろ(吉高由里子)
めぐりあひて 見しやそれとも わかぬ間に
雲がくれにし 夜半の月かな
【現代語訳】 久しぶりにめぐり逢えたというのに、それがあなたかどうかも分からないうちに、あっという間に雲の向こうへ隠れてしまった夜中の月のよう(に急いで帰ってしまわれたのですね)。
💡 幼馴染との慌ただしい再会と別れを惜しむ歌。ドラマの主人公「まひろ」の聡明さと、どこか切なさを秘めた繊細な心が重なります。劇中の道長との逢瀬がイメージされて、放送当時読み直してキュンキュンしましたw
第62番 清少納言
劇中:ききょう(ファーストサマーウイカ)
夜をこめて 鳥のそらねは はかるとも
よに逢坂の 関はゆるさじ
【現代語訳】 まだ夜が深いというのに、鶏の鳴き真似をして騙そうとしても、あの函谷関(かんこくかん)ならいざ知らず、この逢坂の関(私との逢瀬)は決して許しませんよ。
💡 藤原斉信(金田哲さん)との才気あふれる言葉のキャッチボールから生まれた歌?「適当な嘘には騙されません」という、ききょうらしい凛とした知性が光りますぴかぴか (新しい)
第55番 大納言公任
劇中:藤原公任(町田啓太)
滝の音は 絶えて久しく なりぬれど
名こそ流れて なほ聞こえければ
【現代語訳】 滝の水が流れなくなってからずいぶん長い年月が経ってしまったけれど、その素晴らしい評判だけは今も世間に流れ伝って、聞こえてくることだよ。
💡 かつての名瀑を訪れ、形は失われても名声は残り続けると称えた歌。三船の才を体現し、常に一目置かれていた貴公子・公任の洗練された美意識そのものです。
第54番 儀同三司母
劇中:高階貴子(板谷由夏)
忘れじの 行く末までは かたければ
今日を限りの 命ともがな
【現代語訳】 「決してあなたのことを忘れない」とおっしゃるあなたの言葉が、遠い未来まで変わらないでいることは難しいでしょう。ですから、そう言っていただけて一番幸せな今日のままで、いっそ私の命が絶えてしまえばいいのに。
💡 藤原道隆との熱烈な大恋愛の時期に詠まれた歌。最高権力者の妻となり、後に一族(中関白家)が没落していく激動の運命を予感させるような儚さがあります。
第59番 赤染衛門
劇中:赤染衛門(凰稀かなめ)
やすらはで 寝なましものを さ夜更けて
かたぶくまでの 月を見しかな
【現代語訳】 (おいでにならないと分かっていたら)躊躇せずにさっさと寝てしまいましたのに。あなたを待っているうちに夜が更けて、西に傾いていく月をずっと見つめてしまいましたよ。
💡 藤原道隆を待つ姉妹のために詠んだとされる恋の歌。彰子サロンの文学講師として、周囲を優しくサポートしていた彼女の人間性が垣間見えます。
第56番 和泉式部
劇中:あかね(泉里香)
あらざらむ この世のほかの 思い出に
いまひとたびの 逢うこともがな
【現代語訳】 私はもうすぐ病でこの世を去ってしまうでしょう。せめてあの世へ持っていく思い出として、どうか最後もう一度だけ、あなたにお会いしたいのです。
💡 病床から愛する人へ向けて詠んだ情熱的な歌。平安恋多き女流歌人として知られる彼女の、命をかけた愛の絶唱です。
第58番 大弐三位
劇中:藤原賢子(南沙良)
有馬山 ゐなの笹原 風吹けば
いでそよ人を 忘れやはする
【現代語訳】 有馬山の近くにある猪名の笹原に風が吹くと、そよそよと音がします。さあ、その「そよ」ではありませんが、どうして私の方があなたのことを忘れたりするものでしょうか(疑うのはそちらの方です)。
💡 浮気性を疑う男性に対して、風にそよぐ笹を引いて巧みに、かつ可愛らしく言い返した歌。紫式部の娘・賢子の才気あふれる一首です。
第42番 清原元輔
劇中:元輔(大森博史)
契りきな かたみに袖を しぼりつつ
末の松山 波越さじとは
【現代語訳】 お互いに(別れを惜しむ)涙で濡れた袖を絞りながら、固く誓い合いましたよね。あの「末の松山」を波が越えることが絶対にないように、私たちの愛も決して変わることはないと(それなのに、あなたは心変わりしてしまったのですね)。
💡 清少納言の父親であり、優れた大歌人。裏切られた悲しみを、絶対にありえない自然現象に例えて詠んだ未練と怨恨の歌です。

 

 大河ドラマ『平清盛』(2012)の歌人たち

 

第77番 崇徳院
劇中:崇徳上皇(井浦新)
瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の
割れても末に 逢わむとぞ思う
【現代語訳】 川の流れが速いので、岩にせき止められた急流が一度は二つに分かれても、後にはまた一つに合流するように、離ればなれになった私達も、将来はきっとまた逢おうと思っている。
💡 保元の乱に敗れ、讃岐に流された崇徳上皇。劇中で描かれた彼の激しくも悲劇的な人生を知ることで、この歌の持つ「執念」や「情熱」がより深い響きを持って胸に刺さります。
第86番 西行法師
劇中:佐藤義清(藤木直人)
嘆けとて 月やはものを 思わする
かこち顔なる 我が涙かな
【現代語訳】 私に「悲しみなさい」と言って、月が物思いをさせるのだろうか。いや、そうではない(本当は自分の恋のせいなのに)、まるで月のせいで涙を流しているかのように思えてしまうことよ。
💡 エリート武士(北面の武士)の地位を捨て、出家して自然と和歌に生きた西行。劇中で彼がまとっていた独特の孤独感と美学が、この31文字に見事に詰まっています。
第76番 法性寺入道前関白
劇中:藤原忠通(堀部圭亮
わたの原 漕ぎ出て見れば 久方の
雲居にまがふ 沖つ白波
【現代語訳】 広々とした大海原へ船を出して見渡してみると、はるか遠くの空の雲と見間違えるほどに、沖の方で白い波が立っていることよ。
💡 弟の頼長(山本耕史さん)と激しい摂関家の主導権争いを演じ、保元の乱の引き金の一端となった関白・忠通。政治の泥沼にいた彼が詠んだ、驚くほど雄大で清々しい海の歌です。
第83番 皇太后宮大夫俊成
劇中:藤原俊成(花柳寿楽)
世の中よ 道こそなけれ 思い入る
山の奥にも 鹿ぞ鳴くなる
【現代語訳】 この辛い浮世からは、逃れる道などどこにもないのだなぁ。辛さのあまり、思い詰めて分け入った深い山の中でさえ、悲しげに鳴く鹿の声が聞こえてくることよ。
💡 百人一首を撰した藤原定家の父親であり、平安末期の歌壇の重鎮。劇中では清盛の異母弟・平忠度との交流もあり、動乱の時代に美を追い求めた人々のバトンを繋ぐ重要な役割を果たしました。

 

 

 

元祖「絵×言葉」のビジュアルプレゼン

 

 

百人一首といえば、
絵と言葉がついになった

「かるた」形式をイメージする人が

ほとんどだと思いますが、

 

 

 

 

この「歌人の絵が描かれた読み札」と

「下の句の文字だけの取り札」で

 

遊ぶ百人一首のスタイルって、

いつから始まったかご存知ですか?

 

藤原定家が選んだ当時は、

当然ゲームではなく優れた歌を集めた

「本(歌集)」でした。

 

 

その平安の和歌に、

室町期の絵合わせ「貝覆い」、

そして、

戦国期にポルトガルから伝わった

カードゲーム「カルタ」が

融合して生まれたものです。

 

 

一般に爆発的に普及したのが江戸中期で

木版画の技術が進み、

 

 

絵師たちが歌人のイラストを描いた

「読み札」を作ったのがキッカケだったそうです。

 

 

 

 

 

 

これが普及した最大の理由は、

 

 

「絵(視覚情報)」と

「言葉(文字情報)」を

 

1対1で組み合わせたからです。

当時の難しい言葉が読めない

子どもや一般庶民でも、

 

「あ、この綺麗な着物を着た絵の人が詠んだ歌だ!」

 

 

と、イメージ認識することで、

直感的に理解し、楽しむことができたんですね。

 

 

 

まさに

 

イラスト(絵)を使って

分かりやすくビジュアルで伝える

 

『イラストプレゼン』の原点ですね!!

江戸時代の絵師たちは、

1,000年前の難しい和歌を絵の力で

見事に現代にプレゼンし、

ムーブメントを起こしていたといえますね!!

 

 

 

 

極限までシンプルに削ぎ落とされた

五・七・五・七・七の31文字。

これって、「棒人間」のシンプルさにも、
ものすごく相通じるものを感じます!

 

今日は「百人一首の日」

 

絵(視覚情報)と言葉(文字情報)の組み合わせで、

直感的に伝える楽しさのルーツにを改めて
振り替えることができました!

 

 

 

 

 

 

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河尻 光晴 (かわしりみつはる)
住所 愛知県名古屋市
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イラストプレゼン講師

                                               
名前河尻 光晴
住まい愛知県
出身岐阜県

Profile

教育出版社の商品開発を経て、 中小企業のマーケティングやブランディングのツール企画制作に携わる。
担当したクライアントは述べ600社以上。

ライフワークとして似顔絵師としても活動しており、2015年からイラストの技法を使った研修やセミナーを開始。
講師活動と共に、教材開発・コンテンツ開発も行っている。

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