グラレコ(グラフィックレコーディング)の本はたくさん出版されていますが、ここでは2024年までに発売されたものの中から7冊を紹介します。
それぞれの本の内容と、おすすめする読者の特徴を解説します。
イラストプレゼン講師・かわしりみつはるです。
僕の主催する講座には、「グラレコ」に興味がある方も多いのですが、自己流だったり独学だったりして、現場での実践が思うようにできないといったお悩みを聴いています。
そこで今回は、実際に私が読んで参考にしたおすすめグラレコ関連本をご紹介します。
この本は、UI/UXデザイナーの著者が、グラレコの基本から応用までをわかりやすく解説した入門書です。
グラレコの定義やメリット、伝わる絵や文字の描き方、iPadを使ったデジタルグラレコの方法などが網羅されています。
入門書といいながらも、巻末にはグラレコに使えるビジュアルライブラリーや練習におすすめの動画集などもが付いているので、実践的に学ぶこともできます。
とにかく「グラレコって何?」って概要を知りたい方や、ビジュアルシンキングになんとなく興味がある方にとっては、グラレコの世界への最初の一歩を踏み出すには最適な一冊です。
・グラレコが何かを知りたい初心者
・ビジュアルシンキングに興味がある人
・iPadでデジタルグラレコを試したい人
・練習から始めたい実践者
この本は、一般の会社員でありながら500件以上のグラレコを行ってきた著者が、自身が体系化したグラレコのノウハウを大公開した実践書です。
イラストの描き方はもちろん、話の聞き方やポイントのまとめ方、現場での対応なども具体的に紹介されています。
著者はプロのデザイナーでもイラストレーターでもないところから、独学で身につけたグラレコのノウハウを公開されているので、絵の描き方も論理的に書かれており、一般の人でも簡単に描けるようになるアイデアがいっぱいです。
グラレコの経験値を上げて行きたい方や、現場での行動まで細かく知りたい方におすすめです。
・グラレコを実際に試してみたい方
・絵心がないと感じる人
・現場でのグラレコを深く理解したい方
・現場で即座に対応できる力をつけたい人
本格的にグラレコを実践している方々の実例が収録されている一冊。
グラレコを使って対話を促進する方法を紹介した応用書です。
グラレコの基礎知識や描き方のコツはもちろん、2人から100人までのさまざまな規模や目的に合わせたグラレコの実践例が豊富に掲載されています。
また、グラレコの効果や評価方法、グラレコの仕事についても触れられています。
まちづくりや、行政関連といったソーシャルワークの現場でグラレコを仕事や生活で使っていきたい方や、グラレコのプロを目指す方におすすめです。
・グラレコを仕事に活かしたい方
・大人数での会議をリードしたい方
・対話を重視するワークショップを開催したい方
・ソーシャルワークに携わる人、興味がある人
個人的にもこの本は、グラレコを知るためには外せない一冊です。
グラレコの第一人者である著者が、グラレコの歴史や理論、技術、事例などを網羅した総合書です。
グラレコの定義や目的、グラレコに必要なスキルやツール、グラレコのプロセスやルール、グラレコの活用方法や事例などが詳しく解説されています。
また、グラレコの教育や研究、グラレコの未来についても展望されています。グラレコについて深く知りたい方や、グラレコの研究や教育に関わる方におすすめです。
清水淳子さんが網羅的に語るグラレコの世界は、深い知識を求める方に最適です。
・グラレコの理論に興味がある人
・さまざまなグラレコの事例を知りたい人
・グラレコの未来について考えたい人
・グラレコの教育や研究に携わる人
「グラレコ」という言葉は前面に出ていませんが、この本は、大手企業に勤めながらグラレコの講師としても活躍する著者が、ラクガキノートを使ってアイデアを生み出す方法を紹介した実践書です。
ラクガキノートとは、絵や文字を自由に書き込んで思考を整理するノートのことです。
本書では、ラクガキノートの基本的な使い方やコツ、ラクガキノートを使ったアイデア出しのテクニックやワークショップの方法などが紹介されています。
また、ラクガキノートの活用事例や著者のラクガキノートも見ることができます。ラクガキノートでアイデアをどんどん生み出したい方や、ラクガキノートの応用方法を知りたい方におすすめです。
一つ目に紹介した【はじめてのグラフィックレコーディング】と併せて学んでいただくと、系統立てて理解が深まります。
・アイデア出しを楽しみたい人
・ラクガキノートの活用法を知りたい人
・クリエイティブな思考法を身につけたい人
・実践的なワークショップを開きたい人
この本も「グラレコ」の言葉は前面に出てはいませんが、グラレコの講師やイラストレーターとして活躍する著者が、なんでも図解できるようになる方法を紹介した実践書です。
なんでも図解とは、絵や図を使って物事を分かりやすく表現することです。
本書では、なんでも図解の基本原則やコツ、なんでも図解できるようになる練習法やテクニック、なんでも図解の活用方法や事例などが紹介されています。
しかも「爆速」とタイトルにあるように、スピーディーに描くスキルについても注力していて、会議やミーティングなどで実践できるノウハウが豊富に紹介されています。
また、なんでも図解に使える素材集やチェックリストも付いています。なんでも図解で爆速アウトプットしたい方や、なんでも図解のスキルを向上させたい方におすすめです。
・図解でアウトプットしたい人
・絵心ゼロから始めたい人
・思考整理やアイデアを可視化したい人
・人前でササっとイラストが描きたい人
ちゃっかり自分の本も紹介させてください(笑)
もちろんこの本も「グラレコ」の言葉は前面に出てはいません。
イラストを活用したプレゼンやコミュニケーションの講師として活動する著者が、シンプルなイラスト「棒人間」を使って仕事を効率化する方法を紹介した実践書です。
「棒人間」とは、簡単な線で人や動きを表現する絵のことです。本書では、「棒人間」の描き方やコツ、「棒人間」を使ったメモやプレゼン、コミュニケーションの方法などが紹介されています。
また、「棒人間」の描き方だけでなく人前での見せ方や伝え方など、心理学やコーチング、ファシリテーションの考え方を組み合わせたイラストの表現方法が実践的に学べます。
「棒人間」で仕事の効率や品質を向上させたい方や、「棒人間」の描き方をマスターしたい方におすすめです。
・コミュニケーションの質を高めたい人
・会議やミーティングを活性化させたい人
・アイデアメモやプレゼンを強化したい人
・「棒人間」の魅力に気づきたい人
グラレコの世界は、誰もが参加できる創造的なフィールドです。
これらの本は、グラレコの初心者から上級者まで、幅広い読者に役立つと思います。グラレコに興味がある方は、ぜひ読んでみてください。
グラレコ(グラフィックレコーディング)の本の7冊紹介しました。
目的や習得レベルによって、選ぶ本は変わります。おすすめな人の特徴を参考にしつつ、自分にあった本を選んでみてください。
本のタイトル | おすすめな人 |
①はじめてのグラフィックレコーディング | ・グラレコが何かを知りたい初心者 ・ビジュアルシンキングに興味がある人 ・iPadでデジタルグラレコを試したい人 ・練習から始めたい実践者 |
②その場で「聞く・まとめる・描く」 グラレコの基本 | ・グラレコを実際に試してみたい方 ・絵心がないと感じる人 ・現場でのグラレコを深く理解したい方 ・現場で即座に対応できる力をつけたい人 |
③描いて場をつくるグラフィック・レコーディング 2人から100人までの対話実践 | ・グラレコを仕事に活かしたい方 ・大人数での会議をリードしたい方 ・対話を重視するワークショップを開催したい方 ・ソーシャルワークに携わる人、興味がある人 |
④Graphic Recorder ―議論を可視化するグラフィックレコーディングの教科書 | ・グラレコの理論に興味がある人 ・さまざまなグラレコの事例を知りたい人 ・グラレコの未来について考えたい人 ・グラレコの教育や研究に携わる人 |
⑤アイデアがどんどん生まれる ラクガキノート術 実践編 | ・アイデア出しを楽しみたい人 ・ラクガキノートの活用法を知りたい人 ・クリエイティブな思考法を身につけたい人 ・実践的なワークショップを開きたい人 |
⑥なんでも図解 絵心ゼロでもできる! 爆速アウトプット術 | ・図解でアウトプットしたい人 ・絵心ゼロから始めたい人 ・思考整理やアイデアを可視化したい人 ・人前でササっとイラストが描きたい人 |
⑦どんどん仕事がはかどる 「棒人間」活用法 | ・コミュニケーションの質を高めたい人 ・会議やミーティングを活性化させたい人 ・アイデアメモやプレゼンを強化したい人 ・「棒人間」の魅力に気づきたい人 |
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住所 | 愛知県名古屋市 |
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